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2010年12月5日放送
古代都市パレンケと国立公園

ピラミッドは王の墓

マヤの遺跡が西欧人によって発見されたのは16世紀。各都市国家の遺跡にはピラミッドがあったが、長い間墓は1つも見つからなかったため「ピラミッドは神殿の土台」という定説があった。
しかし1952年考古学者が世紀の大発見をした。パレンケのピラミッドの下からパカル王の墓を発掘したのである。その後次々とマヤのピラミッドから王の墓が発見されたのである。

T字の謎

パレンケの宮殿の壁にはTの形の窓がある。そして発見された王の仮面にも、歯がT字をかたどって彫られていた。Tとは何か?
マヤの人々は農耕民族。彼らの生活とT字は深い関わりがあった。

赤い女王

大発見から40年あまり、隣の建物から再び墓が見つかった。
しかも今度は女性だった。墓の内部、遺体すべて赤く塗られていたことから「赤い女王」と名づけられ、パカル王の妃だというのだ。
その後も技術の発達と共に次々と建物内部が調査されている。

メキシコのマヤの都市国家の1つパレンケでは、20世紀半ばに大発見があった。
ピラミッドから発見されたパカル王の墓である。そして近年見つかった女王の墓。
遺跡や墓の調査を進めると当時の生活やマヤの人々の姿が見えてきた。
自然と共に生き、主食であるトウモロコシを中心とした彼らの世界観がそこにはあった。

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