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2010年9月26日放送
ワスカラン国立公園

世界最大の熱帯氷河

世界の熱帯氷河の7割が集中する南米ペルー。その中心が「ワスカラン国立公園」。今、その氷河による雪崩が多発しているといいます。一体、なぜなのでしょう?
撮影隊は、標高6000mをこえる山々に登り、氷河に起きる異変を探りました。

世界最大の巨大高山植物“プヤ・ライモンディ”

一般に、標高が高くなる程、植物は小さくなるはずなのに、異常な植物も存在します。標高4300mのアンデス高地、なんと、高さ10m、茎の直径60cmもの高山植物が。
100年間生きて1度だけ花を咲かせた後、すぐに生涯を終えるとか。その生態は謎に包まれています。

氷河と生きる人々

ワスカランでは、富士山と同じ位の標高のエリアに、昔から先住民インディオの人々が暮らしてきました。
彼らの生活を支えてきたのが、氷河の恵み。人々と氷河の密接な関わりを描きます。

アンデス山脈の中央にある「ワスカラン国立公園」。
標高6000m級の山々は碧色の氷河で覆われ、谷間に無数の氷河湖が輝きます。
その美しい景観は、“南米のスイス”と言われるほど、絶賛されてきました。
アフリカやアジアなどの熱帯地域にも、いくつかの氷河が残されていますが、特に、ここワスカランは、熱帯地域で最大の氷河エリアがあるといわれます。
一方、厳しい自然条件も併せ持ちます。標高4000mの高地では、夜間に氷点下20度まで下がり、日中には20度近くまで上がるほど温度差が激しいのです。
その上、強い日射しと冷たい風にも襲われます。
ところが、そんな過酷な環境の中、多くの人々や動植物が生きてきたのです。番組では、熱帯氷河の世界で生きる、多様な命の姿を描きます。

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