放送アーカイブ

2010年3月7日放送
カナイマ国立公園I

偉大な山「ロライマ」

テーブルマウンテンの1つで、標高2800mのロライマ。先住民の言葉で「偉大」を意味する。
地上から垂直に突き出した絶壁は、18億年前のものといわれる。その山頂には、平らな大地が広がる。独特な山の形状はいかにして作られたのか? カメラは、太古の記憶を呼び覚ます、貴重な痕跡を捉えた。

世界一の滝「アンヘルの滝」

世界最大の落差、979mのアンヘルの滝(エンジェルフォール)。
20世紀前半、金脈を探す途中のアメリカ人飛行家、ジミー・エンジェルにより、偶然、空から発見された。
高い落差のため、滝は、下まで落ちることなく途中で霧となってしまう。

太古の命

太古の時代より、外界と隔絶されてきた山頂の世界には、およそ3000種もの固有の植物が存在する。
また、恐竜時代からの生き残りといわれる生物も…。ここは、独自に進化した命の楽園。

黒い奇岩の世界

ロライマ山頂には、大小さまざまな黒い奇岩が並ぶ。まるで迷宮にまぎれこんだかのような世界。
さらにその先には、神殿のような不思議な世界が待ち受けていた。

南米6カ国をまたぐ、広大なギアナ高地。そこには、テーブルの形をした不思議な山々が、大小100以上も並ぶ。その中心に位置するのが、「カナイマ国立公園」。
うっそうとした熱帯ジャングル、1000m以上の断崖絶壁、山頂を覆う厚い雲、長い間、人間の侵入を許さなかった山頂の世界は、“地球最後の秘境”と呼ばれてきた。
撮影スタッフは、ギアナ高地の最高峰ロライマを目指す。切り立った断崖の上には、どんな世界があるのか? 野営キャンプ生活を繰り返しながら、その魅力を探る。