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2009年4月12日放送
ンゴロンゴロ保全地域

アフリカ大地溝帯の一角にあるタンザニアの火山帯。そこに2億年以上前の噴火で誕生したカルデラ(ンゴロンゴロクレーター)がある。面積は山手線の内側とほぼ同じ。その巨大な火口に、野生生物を育む草原や水辺が広がっている。この外輪山に囲まれた不思議な大自然の魅力に、世界中から観光客が訪れている。

密猟などで激減した希少動物クロサイが、現在クレーター周辺で29頭確認されている。10年前には10数頭しかいなかったが、レンジャーたちの保護活動でその数を増やしている。今回は、クロサイの繁殖地といわれるクレーター内の森を紹介。

ンゴロンゴロ保護区が国立公園にならなかったのは、古くからこの地に暮らすマサイの存在があったため(国立公園内に人が住むことは許されない)。しかしマサイは、特別にクレーター内で放牧することを許されている。今回は、マサイの戦士たちが「神の山レンガイ」に祈りを捧げる祭りを紹介。

ンゴロンゴロ保護区の登録範囲は、クレーターだけでなく、セレンゲティ平原の一部も含まれている。そこをテリトリーとするチーターの親子に遭遇し、ハンティングシーンの撮影に成功。獲物となったのは、ヌーの子ども。まさに大型肉食獣を頂点とする弱肉強食の世界。大自然のエコシステムの一端が垣間見える。

また今回は、5.1サラウンドにより、臨場感のある音声が楽しめる。

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