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2008年12月14日放送
ポンペイ、エルコーラノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域
区画整備された町並み
古代ローマ帝国は全ての国民が生活しやすいように、様々なシステムを構築した。
その一つが街の区画整備である。裁判所や市役所が建ち並ぶ中央広場を中心に、まるで碁盤の目のように、道路を張り巡らせたのである。その精密さは、2千年前のものとは思えない程である。
居酒屋
街のあちこちに点在する居酒屋。古代ローマでは、ワイン作りが行われていた。
当然、ここポンペイでもそれは盛んに行われていたのである。しかも、民衆は非常に格安な値段でワインを飲むことができた。当時の値段で2アス、という記録が残っている。
落書き
ポンペイの人々が壁に残した落書き。当時は、まだ紙が無かった為、人々は様々な事柄を壁に残した。お店でのお金の計算、売れた商品の数、伝言、注意書き、そしてラブレターまで。これらは、当時の歴史を紐解く貴重な重要資料として現在も研究が進んでいる。
西暦74年の秋。
ナポリの東、30キロに位置するヴェスビオ火山が突然噴火した。
大量の火山灰が18時間降り続け、麓の街ポンペイを埋め尽くしてしまったのだ。
人々の記憶から消えてしまった街ポンペイ。しかし16世紀、この地で灌漑工事を行っていた際、偶然にも遺跡らしものを発見。発掘調査を進めていくと、そこには古代都市ポンペイが出現したのである。降り積もった火山灰で1700年もの間その姿を封印されていた街。この発掘により、当時のローマ帝国の様子が次第に明らかになっていくのである。
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