放送アーカイブ

2008年11月9日放送
自由の女神像

昔の移民の声

今回エリス島にある「移民博物館」に1990年ごろから録音を始めたボイスレコーダーの存在が明らかになった。海を渡ってきた移民たちの生涯を、長いもので1時間以上本人にインタビューしたものである。古いもので20世紀はじめごろ渡米した人々。荒波に揺られ数週間航海し、初めて自由の女神を見た時の彼らの感動は如何ほどだったのか?当人にこそ話せる当時の状況はまさに真に迫るものがある。

大規模な修復

1986年、自由の女神は建造100年を記念して右手に持つ「たいまつ」の交換など、大規模な修復工事が完了した。その時も、100年前にフランスから贈られた時と同じように市民が活躍、資金を市民の募金でまかなったのである。

空撮

9・11以後、マンハッタン周辺の空撮は許可が厳しく制限されていた。今回、自由の女神だけでなくマンハッタン、そしてグランドゼロの空撮に成功した。

「自由の女神」は約120年前、友好のしるしとしてフランスから贈られたもの。国ではなく市民が資金を集め、市民が建造したものである。100年が経ち、その修復をするために多額の資金が必要になった時も、奇しくも市民が立ち上がって修復を成し遂げた。そして移民が船でアメリカにやってきて初めて目にしたのが自由の女神だった。長旅を経験して、移民たちのその時の感動を記録する「ボイスレコーダー」の存在が明らかになった。それはまさに当時の光景を現代にあぶりだす内容だった。