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2008年6月22日放送
ナスカの地上絵

年間平均降水量5ミリという世界で最も乾燥した砂漠地帯に残されたナスカの地上絵。考古学最大の謎のひとつと言われる巨大な地上絵。動植物などが描かれた平原の不思議な魅力を紹介。

「宇宙人の滑走路説」「地上に描かれた天体図説」など様々な仮説が立てられた。今回は地上絵が一筆書きで描かれていることから、天空の神々に祈りを捧げる祭儀の空間だったという仮説を検証する。

ナスカの地上絵は動植物や図形だけでなく、直線や幾何学模様が描かれている。このラインは「雨乞い」のための祈りの道ではないかと考えられている。砂漠という苛酷な環境に生きたナスカの人々に思いをはせる。

古代アンデス文明の中に花開いたナスカ文化。1500年ほど前の気候変動で、乾燥がさらに進み、水を求めた人々はこの地を捨てたと考えられている。何故、地上絵が描かれたかは、謎につつまれたままだ。番組でとりあげる内容もすべて仮説の域を出ていない。

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