試合日程・結果
[ 6月11日(月) ]エースを待って、納得のドロー
文:国吉好弘
フランス
1-1
イングランド
- DFレスコット(イングランド)がヘッドで合わせて均衡を破った。
D組の初戦はイングランド対フランス、いきなり、(グループリーグ)勝ち抜き候補同士の直接対決となった。しかし、両チームが大会を迎える状況には大きな違いがあった。ワールドカップ南アフリカ大会での失態の後、その元凶であったドメネク前監督の後を受けたブラン監督が、徐々にチームを立て直し、予選を突破するとともにここまで21戦無敗という記録を残してきたのに対し、2月にカペッロ前監督が辞任し、後任にホジソン監督が決まったのが1か月前というイングランドは、追い打ちをかけるように怪我人が相次ぎ、重鎮のランパードを始め数人が離脱、何より苦しいのはエース、ルーニーが予選最終戦での退場処分で、2試合に出場できないことだった。
そんな状況を反映して、フランスが試合の主導権を握る。9分にはナスリのミドルシュートがイングランド・ゴールを脅かした。しかし、最初の決定機を迎えたのはイングランド。15分にヤングがボールを受けて下がりながら裏へ出すと、走り込んだミルナーが抜け出し、飛び出したGKロリスもかわすが、無人のゴールを狙ったシュートはサイドネットの外へ。それでも30分には、右サイドで得たFKからジェラードが上げたボールに、DFのレスコットがヘッドで合わせて均衡を破った。
フランスもすかさず反撃し、失点の5分後にはやはりFKからディアラがヘッドで狙い、GKハートの好守に阻まれるが、こぼれをリベリがつないで、ディアラが再度ヘディングシュート。これも左へ外れたが、これで勢いづく。40分には、左サイドへ持ち込んだマルダが返したボールをつないで、最後はナスリがペナルティーエリア外から決め、同点に追いついた。
後半に入ると、フランスのポゼッションがさらに高まり、イングランドは引いて守りを固める。グループ最強の相手との対戦だけに、引き分けを狙うのは常道だが、それ以上にエース不在の影響が強かったはずだ。ホジソン監督がその言葉を口にしたかは定かでないが、「ルーニーが帰ってくるまで耐えて、望みをつなぎたい」という思いが透けて見えた。
対するフランスも、深追いして傷を負うリスクは避けたかった。強引に仕掛けてカウンターを食らい、勝ち点を失うくらいなら、こちらも引き分けで良しと考えるのが妥当だろう。やはり、この試合をしのげば、残る2試合は実力的には劣る相手だけに、グループリーグを勝ちぬける公算は高い。ボールを支配するが、相手の堅守をこじ開けるまでには至らず、チャンスと言えば遠めから放つシュートに限られた。
結局、双方が望むように1-1のままタイムアップ。勝ちぬき候補の両チームの実力が見られるのは今後の試合。とりわけイングランドはルーニーが復帰するグループリーグ最終戦ということになりそうだ。
そんな状況を反映して、フランスが試合の主導権を握る。9分にはナスリのミドルシュートがイングランド・ゴールを脅かした。しかし、最初の決定機を迎えたのはイングランド。15分にヤングがボールを受けて下がりながら裏へ出すと、走り込んだミルナーが抜け出し、飛び出したGKロリスもかわすが、無人のゴールを狙ったシュートはサイドネットの外へ。それでも30分には、右サイドで得たFKからジェラードが上げたボールに、DFのレスコットがヘッドで合わせて均衡を破った。
フランスもすかさず反撃し、失点の5分後にはやはりFKからディアラがヘッドで狙い、GKハートの好守に阻まれるが、こぼれをリベリがつないで、ディアラが再度ヘディングシュート。これも左へ外れたが、これで勢いづく。40分には、左サイドへ持ち込んだマルダが返したボールをつないで、最後はナスリがペナルティーエリア外から決め、同点に追いついた。
後半に入ると、フランスのポゼッションがさらに高まり、イングランドは引いて守りを固める。グループ最強の相手との対戦だけに、引き分けを狙うのは常道だが、それ以上にエース不在の影響が強かったはずだ。ホジソン監督がその言葉を口にしたかは定かでないが、「ルーニーが帰ってくるまで耐えて、望みをつなぎたい」という思いが透けて見えた。
対するフランスも、深追いして傷を負うリスクは避けたかった。強引に仕掛けてカウンターを食らい、勝ち点を失うくらいなら、こちらも引き分けで良しと考えるのが妥当だろう。やはり、この試合をしのげば、残る2試合は実力的には劣る相手だけに、グループリーグを勝ちぬける公算は高い。ボールを支配するが、相手の堅守をこじ開けるまでには至らず、チャンスと言えば遠めから放つシュートに限られた。
結局、双方が望むように1-1のままタイムアップ。勝ちぬき候補の両チームの実力が見られるのは今後の試合。とりわけイングランドはルーニーが復帰するグループリーグ最終戦ということになりそうだ。
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