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BACK NUMBER #470 2015.5.2 O.A.

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大学アメフト界絶対王者 強さの秘密に迫る
兵庫県の山中で、常軌を逸した練習を繰り広げる男たち。ひざをついた状態で向かい合い、相手を押し倒す。寝ている相手を力づくで回転させる。勝負形式で行われるこれらの練習をただひたすらに続ける。負ければ、30キロにも及ぶ重りを持って、ダッシュをしなければならない。自分たちを極限まで追い込むために、あちこちで怒号が飛び交う。まるで軍隊のようなトレーニングだ。
創部75年。伝統ある関西学院大学・アメリカンフットボール部の練習は、とにかく厳しい事で知られている。この過酷なトレーニングと戦略で、現在、公式戦36連勝中。大学相手には4年間、1度も負けていない。しかし、そんな常勝軍団でも、乗り越えられない壁がある。それが社会人王者。彼らは、あと一歩のところで4年連続敗れている。そして今年、打倒社会人への思いは、新チームに託された。そんなチームにおいて、誰よりも熱く、その思いを引き継いでいる男がいた。4年生・作道圭吾。作道は、選手の士気を高めるために何が必要か、常に考えている。練習でミスをする選手がいれば、きつい言葉で攻め立てる。厳しい環境を求め、一切の妥協を許さない。そんな作道に対し、監督もチームメイトも絶大な信頼を寄せている。
作道の生活は、全てがアメフト中心で回っている。4年生に上がるまでに、ほとんどの単位を取得。1日のスケジュールは、部活に関わることで埋まっている。さらに、競技に集中するため、実家を出て、大学の近くで1人暮らしをしている。関西学院の中学部からアメフトを始めた作道は、中学・高校ともにキャプテンを務めるなど、学生時代のほとんどをアメフトに捧げてきた。今年でアメフト暦10年。その集大成が社会人を倒しての真の日本一。そのために、就職活動もほとんどせず、家に帰ってもアメフトと向き合っていた。およそ2時間、映像をチェックした後、各選手の反省点をまとめる。そして、その日のうちに本人へメール。深夜にまで及ぶこの作業を作道は毎日行っている。
「打倒・社会人」関西学院大学・アメフト部の部員は、その思いを強くもちながら、あらゆることに取り組んでいる。
<食事と筋力アップ>
社会人選手と大学生では、体つきが一回りも二回りも違う。体重を増やすため、トレーナーが選手の食事を徹底管理。1週間ごとに体重測定が行われ、目標体重にどこまで近づいているかをチェックする。増やした体重を筋力アップにつなげるため、1日2回の筋トレを週6日行う。
<過酷な練習メニュー>
アメフトで重要な股関節の柔軟性や体幹の強化、上半身と下半身の筋力バランスなどを養うため、合理的に考えられた練習メニューをこなす。たったひとつでも倒れ込んでしまうような過酷なメニューがいくつも用意され、肉体を極限まで追い込む。
<分析>
アナライジングスタッフと呼ばれる部員が、毎日、練習や試合を分析。そのデータをもとに、多い時には1日3回のミーティングが開かれる。
これが4年連続、学生日本一に輝いている関西学院大学・アメフト部だ。
4月18日、新チームになって初めて行われる試合。対戦相手は、慶応大学。4年生の作道は、誰よりも強い思いで、臨んでいた。
開始早々、関西学院の攻撃陣がビッグプレーを見せタッチダウン。その後のキックも決まり7点を先制。
守備に回ってもラインバッカーの作道を中心に、慶応の攻撃の芽をつみとる。
その後も、関西学院ペースで試合は進む。
だが、慶応も背番号29番の李が個人スキルの高さを見せつける。
一歩遅ければ独走タッチダウンを奪われかねない場面で、作道が後方からのタックルで食い止める。
結局、試合は49対26で関西学院の圧勝。新チームとしての初陣を勝利で飾った。
しかし、作道は、慶応に26点奪われたことに対し、納得してはいない。
日本一の座を、どうしてももぎとりたい。
大学王者、関西学院大学アメフト部、その野望は、果して成就するのか?
見守りたい。
[BACKNUMBER]
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