前回のオンエア:バース・デイ

LAST ON AIR #742 2020.11.28 O.A.

前回のオンエア
コロナ禍でも“心を燃やす”強豪ラグビー部・名将…今こそ響く言葉
奈良県御所市。この小さな町には全国準優勝4回を誇る県立御所実業高校ラグビー部がある。新型コロナの影響で、花園予選まで残り8ヶ月を切った3月、学校は一斉に休校。部活動も完全休止となり、寮にいた選手のほとんどが実家へ戻ることになった。竹田「今まで教師生活36年やりながら、そういう時間って1回もなかったので、どうしていいかわからなかったですね。」そんな中、竹田は慣れないオンラインミーティングで毎日選手たちと繋がった。3ヶ月にも及ぶ個人練習の期間を経て、ついに練習再開。選手たちと久しぶりに直接顔を合わせた竹田。入学式以来、学校にすら来ていなかった1年生にとっては初めてのチーム練習。花園予選に向けた練習が、ようやく始まったが練習再開後も接触プレーが制限され、御所はチームの武器「モール」の練習もできない。そんな状況の中、選手たちに伝えたのは“仲間がミスをした時になぜ周りが助けないのか”竹田はチームが一つになっていないと感じたのだ。「魂・信頼・絆」グラウンドに掲げるこの信念は、赴任当時のある出来事がきっかけだった。竹田が御所実業の体育教師に赴任した1989年当時、ラグビー部の部員はわずか2人、廃部寸前だった。当時の御所は、素行の悪い生徒も多くいたが、率先して声をかけてまわった。そして、竹田が一番初めに声をかけたのが、北島弘元くん。竹田の熱心な勧誘によって、部員は一気に27名になった。ところが、翌年、練習試合中に頚椎を損傷し、2ヶ月後、帰らぬ人に。亡くなったのは、竹田が真っ先にラグビー部に誘った北島くんだった。竹田「後ろめたい気持ち。自分が殺したことと一緒。教師を辞めようと。」事故翌日からラグビー部は無期限の活動停止に。しかし、そんな状況を変えてくれたのは北島くんの父・進さんだった。北島進さん「ラグビー部を潰してしまえと思うけど、子供は喜んで行ってたし。先生、頼むからラグビー部だけは潰さんといてや。」北島くんが亡くなって5年後、花園出場を懸けた奈良県予選決勝。後半3分、御所実業が逆転トライ。勝利が見えてきた試合終了直前、竹田はその場に正座した。竹田「北島に恩返しをしたかった。」あれから25年、全国でも屈指の強豪校となった御所実業。チームを率いてきた竹田も定年。監督は続けるものの、節目の年。「竹田監督を悲願の日本一に!」それがチームの合言葉だ。しかし、奈良県には全国の前に倒さなければいけない宿命のライバル、天理高校。花園予選まで残り1ヶ月。練習試合に出場していた期待の1年生、矢野緋色(ひいろ)くんがタックルをした時に頭を強打。意識不明となり、病院へ救急搬送された。診断は、『急性硬膜下血腫』。命に関わる大きな事故。事故から3日後、矢野くんの母親から竹田に連絡が入る。矢野母「緋色が目覚めました。緋色、足動かして!」矢野くんの意識が戻った。そこから矢野くんは驚異的な回復を見せる。事故から一週間後には、スクワットなどのリハビリができるまでに。竹田「矢野が帰ってきてグランドに立ってくれることをみんなも望んでると思いますね。彼自身もご両親もそうやと思いますし、私は一番それを望んでいます。」もう一度ラグビーがしたい、矢野君の姿に、仲間は勇気をもらった。そして、チームは一つにまとまろうとしていた。そして、矢野くんの思いを背負ったチームは順当に勝ち上がり、26年連続で天理と決勝を争うことになった。決勝戦前日に、選手たちにビデオを見せた。懸命にリハビリを続ける矢野くんの姿だった。矢野君VTRメッセージ「花園に連れて行ってください!」そして、天理との運命の決勝戦当日。試合が動いたのは前半6分。先制トライしたのは御所実業。最初のチャンスをものにするも、天理もすぐに反撃。そして後半7分、御所はここでもこだわりのモール。フォワードとバックスが一つとなって、前へと押す。竹田が培ってきた伝統のモールが、逆転トライを生んだ。そして、ノーサイド…。御所が宿敵天理を破り、2年連続で花園行きを決めた。困難の連続となった教師生活最後の1年。それでも変わらぬ信念を貫き、悲願の全国優勝への道が開けた。教え子と目指す竹田の挑戦はまだ続く…。
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