前回のオンエア:バース・デイ

LAST ON AIR #636 2018.9.22 O.A.

前回のオンエア
“ラーメン界の革命児”庄野智治の挑戦
日本の国民食とも言えるラーメン。今や、その専門店の数は全国で3万軒を超えると言われている。その内の1/4が集まり、最激戦区と呼ばれる東京で“ラーメン界の革命児”として注目を集めている男がいる。庄野智治(38)。
東京・護国寺にあるラーメン店『MENSHO』。昨年、ラーメン界で権威ある「トライ大賞」で東京・塩部門の1位を獲得し、さらに全国の名店ランキングでも新店部門で堂々の1位に輝いた注目店だ。海外の多くの著名人も、その評判を聞きつけ訪れるほどの店となっている。改めて店内を見渡すと他のラーメン店にはない大きな特徴がある。まるでお洒落なカフェのような内装を施し、スマートフォン撮影にも映えるよう、カウンターには照明まで付けられている。もちろんラーメン自体にも今までにない思考を施している。一番人気は『潮ラーメン』。オリジナルの器にホタテやカラスミなど高級食材を使用するこだわりのラーメンだ。庄野は現在グループ店を都内に9店舗を展開、驚くことに全ての店舗で自身が考え出した全く異なるオリジナルラーメンを提供している。
独創的なラーメンを生み出す庄野だが、既存のラーメン店で修行した経験は全く無い。彼がラーメンに魅了されたきっかけとなったのは、高校生の時に自宅近くに出来た手打ちラーメン店の味だった。なんとか自分も作れないものかと、レシピ本を参考にして知り合いの精肉店から食材を譲り受け、豚骨ラーメンを作り友人に食べさせてみたところ絶賛。このことが転機となりラーメン店を開くことを決意した。それには何が必要なのか?高校卒業後、リフォーム会社に就職した庄野は、内装や設備のノウハウを学びながら開店資金貯め、夜は自宅でラーメンの研究をするという日々を過ごした。そして、25歳で開業資金600万円を貯め、念願の店を東京・市ヶ谷に魚介豚骨ラーメンの店をオープンした。しかし、つまずきはすぐに訪れた。店で出していたのは、特徴のない普通のラーメン。リピーターにする力がなく、オープンからわずか1か月で赤字に転落。運転資金すら危うい状況に追い込まれた。どうすればリピーターが増やせるのか?庄野がたどり着いた答えは創作麺だった。それはオリジナルにこだわり続けてきた自分の原点をもう1度見つめ直すことでもあった。新たな創作ラーメンを必ず1か月に1度作る。それが自分に課したノルマだった。12月には旬の牡蠣と魚介スープを合わせた『牡蠣つけ麺』で勝負。2月にはバレンタインに合わせチョコレートを使った『チョコ坦々麺』を出した。すると、苦しんでいたのがまるで嘘のようにわずか3か月で、1日300杯以上を売り上げる人気店になった。その後もその勢いは止まらず、都内に次々に新店舗を展開。2016年にはアメリカ・サンフランシスコにも進出した。連日行列が出来る店としてミシュランガイドにも掲載されるなど、彼の経営するグループ9店舗で年商5億円以上に成長した。
2018年6月、庄野は新たな戦いに挑んでいた。若い女性が集まる新宿駅直結の商業施設での新規開店だ。食材は霜降り和牛。従来、脂が多い和牛はラーメンには合わないと敬遠されてきた食材だ。しかし庄野は、常識を打ち破る発想で組み合わせ考え、試行を繰り返した。完成した『A5黒毛和牛・醤油らぁめん』は、1杯1950円と高めの値段にかかわらず、初日の限定40食があっという間に完売。狙い通り女性客の舌をしっかり掴んでいた。
日本が世界に誇るラーメンに新たな1ページを開き続ける庄野智治(38)。決して現状に満足せず、常に新しいラーメンと向き合い続ける。
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