前回のオンエア:バース・デイ

LAST ON AIR #652 2019.1.19 O.A.

前回のオンエア
若松駿太(23) 親子二人三脚で挑んだトライアウトに密着
大谷世代で高校からプロ野球入りし、2桁の勝ち星を上げた投手は僅か3人。メジャーで大活躍する大谷翔平、阪神の藤波晋太郎、そして3人目は元中日の若松駿太(23)だ。
4年前、20歳で10勝。それから僅か3年、戦力外通告を受けた。彼は、このまま終わりたくないと、トライアウトに挑むことを決めた。そんな彼の練習パートナーは、なんと51歳の父だった。
父・源さんは、息子の一番のファンだ。今でも職場のスポーツ用品店には若松のユニフォームがずらりと並んでいる。戦力外通告を受け、落ち込む息子を、前向きな言葉で励ましたという。父は息子をこれまで以上に全力でサポートすると決めた。
若松は小学4年生の時に野球を始めた。父親ゆずりで運動神経のよかった若松は、すぐにチームのエースになった。ソフトボールの経験があった父は、必死に野球を勉強し、息子のチームのコーチになった。さらに、時間の融通がきく仕事に転職までする、全力のサポートだった。順調に実力を付けていった若松は、甲子園出場の夢こそ叶わなかったが、2012年のドラフトで中日から7位指名を受けた。遂に息子がプロ野球選手になると父も喜びを隠せなかった。父への恩返しを誓った若松はプロ3年目、プロで覚えたチェンジアップを武器に大谷・藤波に並ぶ10勝をマークするまでに成長した。そんな若松を2018年に入り悪夢が襲う。シーズン当初、右肩の筋を痛めてしまう。一軍マウンドから遠ざかった若松に10月、戦力外通告。
これまで支え続けてくれた父のためにも、ここで野球を諦める訳にはいかない。トライアウトに向け練習を再開した。全力で投げるボールを、51歳になった父が受け続ける。まさに、体を張った父からのエールだ。トライアウト直前、実戦練習場として借りた、地元・久留米市の野球場。仕事の合間を縫って父も練習に参加。マウンドの整備をしながら見守る父。若松の準備は整った。
2018年11月13日、現役続行の望みを賭ける男たちが集まるトライアウト当日。スタンドには父の姿が。息子が投げる1球ごとに声援を送る。若松はわずか7球で3人をノーヒットで抑え、トライアウトを終えた。
若松は翌日から、いつどんな連絡が入っても対応できる様に練習をしていた。父も昼休みに顔を出したが、息子を気遣いオファーが来たかは尋ねない。仕事に戻るために父が練習場を去ってすぐ、若松の電話が鳴った。栃木ゴールデンブレーブスから選手兼コーチのオファーだった。その後NPBからの電話はならなかった。1週間後、若松はBCリーグで野球を続け、もう一度プロを目指すと決断した。父・源さんも息子の決断を前向きに捉え、また全力でサポートする決心をした。
若松駿太と父との親子二人三脚でのプロ野球復帰への挑戦は続く。
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