前回のオンエア:バース・デイ

LAST ON AIR #677 2019.7.20 O.A.

前回のオンエア
満塁男・駒田徳広56歳 独立リーグ監督 野球人生のケジメ
かつて巨人の4番バッターを務め、プロ初打席で満塁ホームランを放つなど無類の勝負強さから『満塁男』の異名をとった駒田徳広。顕著な成績を残したトップ選手だった。現在56歳となった駒田は、独立リーグで指揮を執っている。かつてスター選手と呼ばれた男がなぜ、表舞台から最下層ともいえる独立リーグへと身を移したのだろう。
高知県のグラウンドで選手たちを鼓舞する高知ファイティングドッグス監督・駒田徳広。高知FDは、千葉ロッテの角中勝也をはじめ、これまで6人の選手をプロ野球に排出しているチームだ。しかし、2012年以降はドラフト指名選手が出てきておらず、リーグでも最下位争いの常連と低迷に苦しんでいた。駒田は引退後、打撃コーチをしていた時、その期待に応えられなかった成績に屈辱の思いを長年抱えていた。指導者としての再起をかけ高知FDの監督に就任。雑草軍団の育成に励んでいた。駒田自身も決して野球エリート街道を歩んで来たわけではない。奈良県の無名な高校から巨人に入り這い上がった苦労人だ。駒田がまず取り組んだのは、選手たちに自信を持たせることだった。そのために練習中でも常に前向きな言葉をかけ続けた。その結果、チーム打率も大きく上昇、最下位にあまんじていたチームが優勝争いに加わるまで実力を上げた。
ここで野球を続ける為に高知FDの選手たちは、オフシーズンには地元の生姜農家でアルバイトをしながら生計を立てている。暮らすのは球団が用意した築50年以上の宿舎で、一部屋に二人の生活だ。駒田は選手強化を進める一方で、チームの設備や練習環境を整えようと様々な活動を行った。自身の知名度を生かして地元ファンの獲得。そして、高知市内でバーを経営し、その売り上げをチーム運営費に充てた。
就任してから3シーズン、まだ果たせていない使命があった。それは、リーグ優勝と高知FDからNPBに選手を送り出すこと。4年目となった今シーズン、悲願のドラフト候補と呼べる選手が台頭してきた。最速151キロを誇る投手・石井大智。監督も期待する21歳の若武者だ。
チームは快進撃を見せて前期終盤まで優勝争いを繰り広げるチームとなっていた。迎えた最終戦、初回に先制を許してしまう。高知FDも走者を出すがホームが遠い。そして敗戦…最大のチャンスを逃した。
このまま監督として続けていいのだろうか…後期の戦いがスタートする直前、駒田は大きな決断を下した。今季限りでの監督退任を発表。驚きを隠せない選手たちの元に行き「しっかりやり切ったとの思いで帰りたい。もうちょっと力を合わせて頑張ろう」と声を掛けた。野球指導者としてのケジメを決断した駒田。手塩にかけた選手たちがNPB入りいう夢を掴むために共に戦う日は残り2か月。駒田徳広56歳の戦いはまだ終わらない。
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