バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #169 2008.10.16 O.A.

バックナンバー
北京パラリンピック 藤田征樹 〜前編〜
9月、北京パラリンピックの自転車競技の会場は興奮に包まれていた。注目の主役は、両足に義足を付けたアスリート、日本代表、藤田征樹、23歳。少年時代はスピードスケート、中学からは陸上競技で活躍し、北海道大会に出場するほどのスポーツマンだった藤田。しかし、大学でトライアスロンを始めた矢先、自動車事故という突然の悲劇が彼を襲う。命を救うため、両足を犠牲にせざるを得なかった。

しかし藤田は希望を失わなかった。「両足がなくても、トライアスロンをやる」。そんな藤田の思いは、日本のスポーツ義足第一人者、臼井二美男との出会いで現実となる。臼井は歩くための義足だけでなく、走るための義足、水泳用の義足を作った。こうして、藤田の義足のスポーツ人生が始まった。

2006年5月、義足で初めて挑んだトライアスロンの大会では、転倒という思わぬアクシデントに見舞われ完走を断念。しかしその悔しさを胸に、2ヶ月後の大会で見事トライアスロン初完走を成し遂げた。さらに半年後には合計226キロメートルというニュージーランドの鉄人レースも走破し、藤田の名は一躍スポーツ界に知れ渡った。その後、自転車競技にも参戦。フランスの障害者レースでは1キロのタイムトライアルで2位、南米コロンビアの大会では優勝を果たした。

そして迎えた北京パラリンピックの大舞台。スタンドには4年前の事故から藤田を支え続けた家族の姿があった。藤田が挑んだのは距離3キロのパシュート。1周250メートルのコースの両側から2人の選手が同時にスタートし、12周を走る。自己ベストを3秒も上回る記録で決勝に進出した藤田の相手は、障害を負う前から自転車競技の選手だったイギリスのリチャードソン。金メダルをかけた頂上決戦。熾烈を極めた勝負の行方は如何に?
[BACKNUMBER]
banner_AD
Loading…

SNS

TBSトップページサイトマップ Copyright© 1995-2017, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.