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BACK NUMBER #683 2019.8.31 O.A.

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天才と呼ばれた男・小野伸二の新たなる戦い
オリンピックなど世界の舞台で活躍し、天才と称されるトップアスリートたち。しかし、そんな称賛を受けた選手でも、いつか惜しまれながら、現役から退く時期を迎える。
彼らに立ちはだかるのは『40歳』という大きな壁。今、その壁を乗り越えようとしている一人のサッカー元日本代表選手がいる。天才と呼ばれた小野伸二(39)。18歳の時に日本代表に召集されて3度のワールドカップ出場を果たした。その正確なボールコントロールから天才と称され、海外の一流クラブでプレーして世界と戦ってきた。2014年、キープレイヤーとして札幌コンサドーレの再建を託された。小野から刺激を受けた若手選手が次々と活躍。自らも存在感溢れるプレーをみせていた。2019年7月下旬、小野の元に新たなオファーが届いた。それは、J2に昇格したばかりのFC琉球からの沖縄も盛り上げて欲しいというものだった。移籍前、札幌での最後の試合会場には3万5000人のサポーターで埋め尽くされた。その中には東京から駆け付けた妻と娘の姿もあった。試合後に、詰めかけた多くのサポーターからの小野コールで送り出された。この試合の翌日、小野は新たな挑戦の地である沖縄にいた。小野のサッカー人生はケガとの戦いでもあった。プロ2年目、司令塔として出場したオリンピック予選で背後から危険なタックルを受けてしまう。左膝靭帯の断裂、長期離脱を余儀なくされる。だが彼は逃げなかった。小野は誰にも負けない体を作り、長きに渡り日本代表の中核を担った。今でも、40歳を目前にした選手と思えないと周りが驚くほどトレーニングを淡々とこなす。単身で沖縄に来た小野は一人での食事をみても気負ったところが見られない。
2019年8月17日、FC琉球のホームスタジアムは、1万人を超えるサポーターで埋め尽くされていた。移籍後始めての公式戦、対戦相手は日本代表で共に戦ってきた中村俊輔や松井大輔がいる横浜FCだ。スタンドのファンも盛り上りをみせる。試合は前半2点リードされる苦しい展開。小野は大声でチームメイトを鼓舞し続ける。後半に入り小野がピッチに立った途端、試合会場の空気が一気に変わった。チームの攻撃にテンポが生まれ、ゴール前まで攻め込むチャンスが増えていく。そして、終了間際にもビックチャンスが…しかし僅かに外れゴールならず、そのまま試合が終了した。琉球での初戦は、敗戦。チームを勝利に導くことは出来なかったが、小野の果敢なプレーは、スタジアムの空気を一変させる存在感を見せた。
現役にこだわり続けて間もなく40歳を迎えようとしている小野伸二。その卓越したプレーとリーダーシップ。更なるチャレンジの場所と選んだ沖縄の地で、どんな花を咲かせてくれるのだろう。
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