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BACK NUMBER #671 2019.6.1 O.A.

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東京五輪金メダル候補 中村輪夢!親子二人三脚で世界に挑む!
2020年東京五輪、野球やソフトボールが3大会ぶりに正式競技に復活、さらには空手やサーフィン、クライミングが新競技として追加された。そんな中、2008年北京五輪から正式競技となった自転車の格闘技・BMXレースで、2020年東京五輪の新種目として追加された、技の難易度・完成度を競うBMXフリースタイル・パーク。この競技で金メダル候補の若きエースがいる。中村輪夢17歳。自転車を操り、空中で技を競い合うこの競技で輪夢は、13歳の時、ジュニアで世界一に。16歳で迎えた全日本選手権では、圧勝で史上最年少優勝。さらにワールドカップでも、史上最年少のファイナリストに、高校3年生の現在、世界ランキングは5位。日本では敵なし、世界でも注目されるライダーだ。そんな輪夢と二人三脚で歩んできたのが、父・辰治さん。輪夢の一番のファンで、情熱を注いでいる。実は、辰治さんも元BMXライダーだった。辰治さんが学生時代、友達にすすめられ夢中になったBMX。しかし、20年以上前は、日本では大きな大会もなく、世間的に全く知られていないスポーツだった。BMXを自分の力で世の中に普及させたい。その第一人者となるべく、当時日本人が誰も出場したことがない世界最高峰の大会・エックスゲームの舞台を目指したが、恵まれた環境がない中では、出場を断念せざるを得なかった。しかしその魂は、息子・輪夢に引き継がれていく。輪夢は2歳からBMXを始めた。父の指導の下、技術を磨いていった。すると、小学5年生の時、父の前で息子が驚きの才能を見せる。わずか11歳で大技バックフリップに成功。これは息子の才能を伸ばしてやるしかない。そう決めた父、仕事が休みの日はもちろん、時には自らが経営をしているBMXの専門店を閉めてまで練習に同行した。毎日7時間以上の練習、練習場所は全国に数えるほどしかないため、毎日地方を転々とする。そんな生活を15年間。息子と共に人生をBMXに捧げてきた。だが、2017年から出場しているワールドシリーズでは最高6位。世界の壁が大きく立ちはだかっていた。その理由のひとつとして、世界のトップ選手は他人には出来ない新技をもっており、ポイントに差が生まれていた。そこで、輪夢はワールドカップ初戦を前に、大会でやったことがない新技に挑もうとしていた。“スリーシックスティテールウィップテゥダウンサイドテールウィップ”自転車を一回転させてから、今度は自ら左側に1回転。着地が難しく、転倒するリスクがあるため、世界でもほとんどやる選手がいない。
広島で開催されたワールドカップ。57人が出場した予選では、半分以上の選手が敗退する中、輪夢は準決勝に進出。準決勝でもなんなく決勝進出を決めた。翌日の決勝、運命の日。割れんばかりの歓声が輪夢に送られる。これまで表彰台に上がった日本人は誰もいない。未知なる挑戦が始まった。決勝で新技に挑んだ、輪夢。課題の着地を完璧に決め、大会で初めて成功。決勝という大舞台で海外選手に負けない堂々たる演技を見せた。順位は2位。日本男子史上初の表彰台にあがり、17歳の高校生が歴史的快挙を成し遂げた。息子の快挙に父・辰治さんも喜びがあふれ出した。
2019年シーズン、ワールドシリーズは残り2戦、結果を残せば東京五輪出場に大きく近づく。悲願の金メダルへ。BMXに魅せられた、親子の活躍がますます楽しみだ
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