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BACK NUMBER #663 2019.4.6 O.A.

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兄をも凌ぐ卓球天才少女・張本美和(10)の挑戦
卓球王国・中国と世界トップの座を争う日本女子卓球界。その中心メンバーを見ると、福永愛に始まり石川佳純、伊藤美誠など幼い時からラケットを握り、世代を超えた活躍で一気に注目を集めた選手たちが多い。そんな卓球界に今、次世代を担う逸材と言われる一人の女子選手が出現した。張本美和10歳だ。5歳上の兄・智和は東京オリンピックで金メダルを狙う日本男子卓球界のエースだ。
宮城県仙台市に日本で一番有名な卓球場がある。その名は、張本卓球場。あの張本兄弟の両親が経営する卓球場で、兄もここから巣立った。30人の少年少女たちが、第2の張本を夢に見て、練習に励んでいる。その中に一際目を引く、一人の女の子がいた。宮城県で1位の15歳の男の子との激しいラリー、もはや練習相手は男子にしか務まらない。さらに10歳にして美和には専属のコーチがいる。中国人コーチの孫セツ。両親が可愛いわが子を教えると、どうしても、甘やかせてしまう。そのため、敢えて、厳しい孫をコーチに呼んだのだ。コーチの指導はとにかく厳しい。何故これ程まで頑張れるのか?そこには“兄に負けたくない”という強い思いがあるのだ。
美和が卓球を始めたのは2歳の時。兄が通う卓球場についていき、本格的な練習を開始した。残されたビデオの中には、3歳にしてフォアとバックを打ち分ける姿が残されている。その後、小学生になった美和はクラスでも人気者。学業成績も優秀で全国模試で1位をとったことも。さらに海外進出を見据えて、なんと4歳から英語も学んでいる。その上、10歳にして中国語もマスターしている。卓球でも7歳の時に世代別の全国大会で優勝するなど、まさに文武両道のスーパー小学生なのだ。そんな彼女が、卓球の先輩でもある兄を意識するようになったのは9歳の時だった。兄の智和が中学2年生ながら見事に全日本選手権で優勝、日本中が知る存在となったのだ。すると周囲から美和はこう呼ばれるようになった『張本智和の妹』。彼女自身が卓球でどんな結果を残しても、先行するのは兄の名前。“兄に負けたくない、兄を超えたい” そう願う美和にとって、絶好のチャンスが訪れた。それは世代別の日本一を決める全国大会。小学4年生・10歳の美和は、中学2年以下の部に飛び級参加を決めた。優勝すれば平野美宇の最年少記録11歳を更新することになる。
初戦の相手は、3歳年上の全国大会、常連選手だ。これまでコーチと共に磨いてきたフォアハンドを武器に、3−0のストレートで勝ち上がる。迎えた準々決勝、年上の中学生に、体力的について行けずフルセットの末、敗れた。試合後、更なる飛躍を誓った美和。
智和の妹から、一人の『アスリート張本美和』と呼ばれる日は遠くない。その時、彼女は、日本女子卓球界を背負ったエースとなっているだろう。
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