バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #416 2014.3.22 O.A.

バックナンバー
世界と戦う室屋義秀
『エアレース』とはプロペラ機で、世界最速を決める大会。
最高時速370キロ。パイロットにかかる重力は、最大10G。
それは、体重の10倍の重力。
高い操縦技術、そして、命がけの飛行に耐えうる精神力が求められるレース。
この「エアレース」に「世界最速」を目指し、命がけで戦っている。レーサー室屋義秀。
室屋は、アジアで、ただ、一人、この「レース」に参戦する世界屈指のパイロット。
室屋がパイロットへの憧れを抱いたのは…中学3年生、15歳の頃。
室屋は、イベントなどで行われる「エアショー」の舞台で、
飛行機ではなく、プロペラ機で、自由に空を舞うパイロットになりたいという夢を持った。
室屋は、大学を卒業し、24歳の時に「エアショー」の本場、アメリカへと渡った。
室屋の指導にあたっていたのは、世界で活躍する多くの「エアショー」パイロットを
送り出している名指導者ランディー・ガニエ。
1997年10月。カルフォルニア州で練習中の飛行機が墜落し、操縦士が死亡。
その飛行機に乗っていたのは、室屋の師匠ランディーだった。
身近な人の死で、その恐怖をまざまざと思い知らされた。
室屋は、「曲技飛行」を辞め、アメリカを離れ「エアショー」のパイロットになる夢
を一度、諦め、飛行機スクールの手伝いなどをしながら平穏な日々を送った。
2年がたった頃…。
空を飛ぶ楽しさを学んでいく生徒たちの姿に室屋は、次第に失っていたパイロットへ
の夢を取り戻していった。
そんな室屋に転機が訪れたのは2008年、35歳の時。
当時、まだ始まったばかりのプロペラ機で、
世界最速を決める「エアレース」の出場を決意。
2014年2月28日 エアレースが開幕。
レースは予選と決勝トーナメントが行われ、全長5キロのコースを2周し、タイムを争う。
予選で飛べるチャンスは、2回。室屋の予選、大きなミスはなく、2周目に突入。
予選タイムは59秒85。室屋は、予選を12人中、8位で終えた。
2014年3月1日。
エアレース・決勝トーナメント、1回戦。
対戦相手のタイムを上回らなければ、2回戦に進出は出来ない。
決勝のタイムアタックは、1回のみ。タイムは、59秒81。
一方、対戦相手のタイムは、57秒26。この瞬間、室屋の初戦、敗退が決まった。
今シーズン、室屋の戦いは、まだ、はじまったばかり。
残る7戦で、世界一の称号を手にする、
その日、こそ、室屋にとって、新たなるバース・デイの瞬間となるだろう。
彼の活躍に期待したい。
[BACKNUMBER]
banner_AD
Loading…

SNS

TBSトップページサイトマップ Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.