バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #381 2013.6.15 O.A.

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かつてプロ野球界で活躍した男たち
WBCで、日本が初めて世界一に輝いた時のストッパー、大塚晶則。
あの松坂大輔を上回る、メジャー通算51勝を挙げている、大家友和。
そんな輝かしい実績持つ彼らが、今、プレーしている場所・・・
そこは、日本の独立リーグ。
そしてその場所に、今年、もう一人、入団を決めた選手がいる。
木田優夫。
ここでこの日、行われていたのは、プロ野球の独立リーグの試合。
独立リーグは、プロ野球選手を目指す、若者たちの育成の場として作られたリーグ。
選手の平均年齢は、23歳。平均年俸は、200万円にも満たない。
そんな場所で木田は、44歳にして、戦いを挑もうとしていた。
木田は、かつて、巨人の主力投手として活躍し、メジャーリーガ?にまでなった男。
だが、その華やかな経歴の裏で、数々の試練にも立たされてきた。
11年プレーした巨人から、突然の電撃トレード。
その後、7球団を渡り歩き、戦力外通告を何度も味わった。
だが、どんな苦境に立たされても、挑戦し続ける・・・
それが、木田優夫という男だった。
“もう木田に力はない”そんな声も囁かれていた。
だが木田は、現役選手であることにこだわった。
そして昨年11月木田は、トライアウト会場へやってきた。
ストレートのスピードは130キロ台前半。
それでも木田は、打者4人に対し、一本のヒットも許さなかった。
そして、トライアウトから1カ月。
木田は、自分の元へ来た、唯一のオファーだった、独立リーグ、石川ミリオンスターズへの入団を決めた。
独立リーグに所属する選手は、これからプロ野球選手を目指す若手が中心。
ほとんどの選手が20代。木田の年齢の半分以下、まだ20歳の選手もいる。
そんな中、木田はブルペンに入り、投球練習を行う。
木田は、プロ野球界への復帰を真剣に考え、取り組んでいる事がある。
それは、球速を上げる事だ。
球速を上げるために、投球毎に、微妙なフォームの修正を行っている。
そして木田は、このチームに来て、野球人生、初めての経験をしている。
慣れないスーツ姿で球団事務所へ現れた木田。
実は、木田は、チームの営業担当としても働いていたのだ。
一般的には、まだあまり知られていない独立リーグはスポンサーも少ない。
そこで、全国的に知名度のある木田に、チームの顔になってもらうことで、注目を集めようと、球団社長が木田に特別にお願いしていたのだ。
そして6月7日。この日は、石川ミリオンスターズの公式戦。
相手は、群馬のダイヤモンドペガサス。
試合は8回終了時点で、5対2と、3点のリードを許す展開。
9回表、もう1点も追加点を許したくない場面で、木田の出番がやってきた。
木田は落ち着いた投球を見せる。
この日、木田の球速は138キロを計測していた。
木田は、この回、無失点で守り抜き、チームはその裏、大逆転。
サヨナラ勝ちを収めたこの試合が、木田の、独立リーグ・初勝利となった。
木田は、今年もトライアウトを受験することを心に決めている・・・・
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