バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #371 2013.4.6 O.A.

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チンパンジーのカリスマ飼育員に密着
静岡県にある伊豆・シャボテン公園。
ここは、日本で唯一のチンパンジーショーを行う動物園。
そしてそのショーは、世界的にも類を見ないハイレベルなものだ。
ショーを行うのは、堤秀世 65歳。
そんな堤が、チンパンジーの飼育員になったのは、1975年、27歳の時。
以来、38年もの間、チンパンジーの飼育に人生を捧げてきた。
そして、現在65歳になった堤。堤は、昨年、体力に限界を感じ、引退を考え始めていた。
だが、ひとつ気がかりなことがあった。
それは、タカという子供のチンパンジーのこと。
タカは、生後まもなく母親のチンパンジーから育児放棄されたため、群れで生活する術を学べずにいた。
タカを群れで生活できるようにすることは、堤の飼育員人生、最後の使命。
その第一段階は、タカを自分の背中におんぶさせることだった。
本来、野生の子供のチンパンジーは、母親の背中の上で生活しているためだ。
そして、堤がタカをおんぶさせた翌日。次のステップとなる「くすぐり」と呼ばれる、トレーニングを開始した。チンパンジーは、くすぐり合うことで、仲間たちとスキンシップをとるといわれている。
そのため群れの中に馴染む際に、必要な行動なのだ。
堤がくすぐっても、すぐに逃げ出すタカ。堤は、タカにこの行為を覚えさえるため、根気よく続けた。そして、くすぐりを始めてから1か月後。タカに、変化が見られた。
タカが、自分から堤に、くすぐりを要求してきたのだ。くすぐりを覚えたタカは、群れ入りへ一歩近づいた。そして堤がタカとのトレーニングを開始してから2年。
タカの群れ入りのチャレンジが行われた。
群れ入りのポイントは、タカがJ太郎と仲良くできるかどうか。
先に入っていたのは、タカの母親代わりとなる、パピー。
そしてJ太郎が入ってきた。声を荒げるJ太郎。
J太郎がタカに近づこうとすると、タカは、怖がり逃げる。
タカは、J太郎から何度も逃げ続けた。そしてJ太郎が、タカを掴みかかった。
すると…タカは、パピーの胸元に飛び込んだ。するとその様子を見ていたJ太郎に変化が起こった。それまで攻撃的だったJ太郎が、タカと遊び始めたのだ。
タカが、J太郎の頭をくすぐった。さらに、しっかり抱き合えるまでの関係を作れたタカとJ太郎。タカの群れ入りは成功した。
そして現在、タカは、堤が外で見ていても群れの中で遊ぶ事が出来るようになった。
そして引退前の最後の大仕事を終えた堤は、1月27日、38年に渡る飼育員人生に幕を閉じた。
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