バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #324 2012.3.3 O.A.

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山本“KID”徳郁 〜瀬戸際に立たされたKIDに密着〜
東京・馬込。この街の精肉店で、買い物をしていた一人の男。山本KID徳郁、34歳。
だが、34歳になったKIDは今、かつての栄光からは想像もできない過酷な生活を送っている。KIDの身に一体、何が起きていたのだろうか?
この男の出現に、周囲は度胆を抜かれた。2004年、KIDは格闘の表舞台に登場すると攻撃的なファイトスタイルと、抜群の格闘センスで相手を圧倒。
KIDは瞬く間に、世界王者にまで駆け上がった。その実力に加え、物怖じしない言動も相まって格闘界のカリスマとして、KIDはその名を日本中に轟かせた。
私生活でも(2004年)モデルの女性と結婚。そして、3人の子供にも恵まれたKID。
自宅は、都内の一等地にある、高級マンション。また、車好きが高じて、高級外車を、4台も所有。KIDは己の腕一本で富と名声も手に入れた。そんなKIDが、何より愛情を注いだのは子供たちだった。愛する家族に囲まれ、格闘家として、絶頂期を迎えていたKID。しかし…この幸せな日々も長くは続かなかった。右ひざのじん帯を損傷し手術。
512日ぶりに復帰戦に敗北。勝てない日々が続く。結局手術後、KIDの戦績は6戦してわずか、1勝。さらに、私生活でも2009年8月、離婚。3人の子どもの親権は全て、元妻に渡った。KIDは大好きな子どもたちと離ればなれになってしまった。
東京馬込にある、ジム近くのアパート。ここが、現在のKIDの自宅だ。
一年前に引っ越してきたというこの部屋でKIDは1人暮らしをしている。部屋の外には、中に入りきらない家具が置かれたままになっている。今、KIDは、ジムでのコーチ料とファイトマネーで生活している。節約と減量も兼ね、食事もほとんど自分で作る。話し相手のいない一人の食事。離婚して2年半。KIDを取り巻く環境は大きく変わっていた。そんなKIDが今、主戦場としているのがアメリカを拠点とする格闘技団体「UFC」。世界でも屈指のトップファイターしか出場できない、「格闘技のオリンピック」と呼ばれる舞台。
140もの国々でテレビ中継され、5万枚のチケットが数分で即売するほど、絶大な人気を誇る。そしてKIDは、UFCの社長から直接のラブコールを受け、昨年2月から参戦している。これまで、KIDはUFCで2試合に出場。しかし…どちらも敗れ、一度も勝利を挙げていない。通常UFCでは、3連敗した選手は、契約解除となってしまう。
2連敗中のKIDは、もう負けが許されない状況だった。UFC3戦目がついに決まった。それが2月26日、さいたまスーパーアリーナで開催されるUFCジャパン。KIDにとって、まさに負ければ最後の大一番。大会を間近に控え、KIDはジムで、試合に向けた対策を行っていた。そのためKIDは、体勢を崩されても、すぐに得意の立ち技にもっていけるよう、その動きの確認を徹底的に行った。KIDはこれまでにない手ごたえを感じていた。そしてついに迎えた運命の日。KIDの格闘人生を懸けた戦いが幕を開けた。
その壮絶な試合の、結末とは!?
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