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BACK NUMBER #248 2010.7.31 O.A.

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高校野球監督 大越基
戦力外通告された男の夢 必ず教え子を甲子園に
山口県下関市にある私立・早鞆高校。その野球部は、ここ数年、県大会で上位進出など覚束ない、いわば弱小チームだった。だが、そんなチームが今年は甲子園を意識していた。そこには、ある男の存在があった。大越基、39歳。2003年に戦力外通告を受けた大越が、第二の人生に選んだのは高校野球の指導者。元プロ野球選手が高校野球の監督になるには、教員免許の取得という壁があり、これまで実現した者は少ない。大越はその壁を乗り越え、2009年7月、念願の高校野球の監督に就任。そこには人一倍強い、野球への情熱があった。

大越がまず始めたのは、部員たちの意識改革。自分で考え、練習することの大切さを教え込むため、なんと1日の3分の1を自主練習に割いた。そんな大越の指導は着実に浸透していった。そして、大越が監督になって8ヶ月が経った今年4月、チームに17名の新入部員が入った。監督がプロ野球選手ということで、地元山口以外からも中学で実績をあげた選手が集まった。九州選抜のエースや、抜群の打撃センスを誇る者など、1年生ながら彼らの意識は高かった。

素質のある新入生が入ってきたことを大越は素直に喜んだ。だが一方で、3年生の精神力の弱さが気がかりだった。このチームを甲子園に導くには、3年生を奮起させる必要がある。大越はキャプテンの小林にある思いを託した。“3年生をまとめるのはお前しかいない”と。しかし夏の県大会を1週後に控えた日、思わぬアクシデントが小林を襲った。腰にデッドボールを受け、体重を乗せると激痛が走る。かなりの重症だった。

チームを精神的に支えてきたキャプテンの戦線離脱。この事態に3年生が自主的に集まった。小林に頼りきりだった自分たちに何ができるのか…?一人一人の胸の内を言葉にして、3年生は気持ちを一つにした。大越も、チームがまとまりつつある手応えを感じていた。
そして7月、いよいよ甲子園を目指す戦いが始まった。果たして早鞆高校はどんな戦いを見せたのか?
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