バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #235 2010.4.24 O.A.

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密着!元巨人・高橋尚成 メジャー挑戦への試練
巨人という肩書きを捨ててまで、夢を追い求めた男を待っていたのは、あまりにも過酷な現実だった。昨年11月17日、元巨人投手・高橋尚成はFA宣言し、メジャーリーグへの挑戦を表明。10年間、日本球界で確固たる地位を築いた男が、なぜ突然メジャー挑戦を言い出したのか?そこには、長年の夢を叶え、メジャー移籍を果たした同い年の上原浩治の存在があった。一からチャレンジするその姿に、高橋の心は震えたのだ。

FA宣伝の直後、高橋に興味を示す球団はすぐ現れたが、正式なオファーはなかなか届かなかった。実は、メジャーリーグはこのオフ、不況のあおりを受けFA市場が冷え込み、実績あるメジャーリーガーでさえ移籍先が決まらないという状況下にあった。仕事が決まらず、不安を抱えながら正月を迎えた高橋は、一向に進展しない状況にしびれを切らし、1月末、急遽アメリカに渡ることを決意。代理人の自宅があるアリゾナ州で、トレーニングをしながらオファーを待つことにしたのだ。

2月8日。メジャーリーグのキャンプインまであと1週間と迫っていたが、依然として高橋に進展はなかった。この時期にオファーがないのは、状況がかなり厳しいことを意味する。高橋は、焦っていた。だがその時、高橋に最も関心を示していたニューヨーク・メッツから、近日中に何かしらの結論を出すという連絡が入った。しかし、高橋を待っていたのは衝撃的な展開だった。3日後にメッツから提示されたのは“マイナー契約”。アメリカでのメジャー契約とマイナー契約は雲泥の差がある。高橋はショックを隠せなかった。

だが、チャンスは残されていた。メッツは左投手不足に悩まされているため、高橋はメジャーのキャンプに招待選手として呼ばれることになった。このキャンプで実力を見せれば、状況は大きく変わる。2月20日、高橋はメッツのキャンプに合流した。結果を出せない招待選手が次々を去っていく…そんな過酷なサバイバルレースの中で、高橋は好球を続けた。そして迎えたキャンプ最終日。高橋は苦しみから這い上がり、ついに開幕メジャーを勝ち取った。実績もプライドも捨て、新たな海に乗り出した高橋は、今やチームに欠かせない中継ぎ左腕となっている。
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