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BACK NUMBER #217 2009.11.30 O.A.

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高校野球監督 大越基 戦力外通告された男の挑戦
山口県下関市にある私立早鞆高校の野球部監督に、元プロ野球選手が就任した。大越基、38歳。2003年に戦力外通告を受けた大越は、第2の人生として高校野球の指導者を選んだ。しかし、その道のりは決して容易いものではなかった。大学で教員免許を取り、その上、赴任した学校で2年以上教員を務めなければ、高校野球の監督にはなれない。そのため、大越は山口県の大学に入学し、4年後、体育教師として早鞆高校に赴任。そして今年7月、念願の野球部監督に就任。プロ野球をクビになってから、実に6年の月日がたっていた。

早鞆高校は1960年代、夏の甲子園に出場した歴史を持つが、ここ数年では夏の県大会3回戦進出が最高。しかし大越は甲子園常連校からの誘いを蹴って、あえて早鞆を選んだ。“低迷するチームをいつか甲子園に行かせたい”。そんな大越の思いに、35名の部員も夢を膨らませている。

大越の指導の大きな特徴。それは、選手の自主性を重視するというもの。1日の練習の3分の1は自主練習に割き、自分は今何をすべきか、一人一人に考えさせるのだ。大越は1年生ながらエースに抜擢した曽根に、エースとしての自覚を持たせるため、あえてランニングのノルマを課さず、本数を自分で決めて走らせた。“自主性を持たせる?”それは言葉で言うほど簡単ではない。しかし、大越の根気強い指導の成果は少しずつ選手たちに変化をもたらし始めた。

9月、秋季大会の1回戦で早鞆高校は下関工業と対戦。自主性に目覚めた早鞆ナインは、昨年の夏、甲子園に出場した強豪校を相手に堂々の勝利を飾った。しかし続く2回戦で青嶺高校に敗れ、甲子園への最初の挑戦は、1勝を上げただけで終わった。その翌日、早鞆高校野球部の夏を目指す戦いが、早くも始まった。大越が監督になって2ヶ月。戦いはここからが本番だ。
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