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BACK NUMBER #189 2009.3.19 O.A.

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吉川元浩 競艇界の頂点を目指す戦い
水上の格闘技、競艇。日々過酷な戦いが繰り広げられる世界で、選手たちが目指すもの…それは、年間8回行われる最高峰のレース “SG”での優勝。最高賞金は1億円にも及ぶ、誰もが夢見るビッグタイトルだ。その競艇界最高峰の舞台で、レース後に人目をはばからず泣く一人の男がいた。

吉川元浩、36歳。彼は、人生のどん底から這い上がり、競艇選手になった。
吉川は高校卒業後すぐに建設会社に就職。安定したサラリーマン生活を送っていた。
しかし22歳の時、突然の悲劇が吉川を襲う。阪神大震災で家が全壊、さらに職場にも被害を受け、先の見えない避難所暮らしに変わった。
身も心もボロボロになった吉川が立ち直るために選んだ道は競艇だった。

当時、レーサーになるべく競艇学校に入学する者のほとんどは10代半ばの若者ばかり。
吉川は年齢のハンデを埋めるべく、死に物狂いで訓練に励み、トップクラスの成績で卒業。96年、念願のプロデビューを果たした。その結果、デビューから4年でSGに次ぐタイトル、G?レースを制覇。その大器に周囲は吉川のSG制覇を期待した。
しかし、そこから長く険しい道のりが続く。何度挑戦してもSGで優勝することはできなかった。
家族はそんな吉川をずっと見守り続けた。

そして、2007年、最大のチャンスが巡ってきた。日本一の称号をかけたSG・賞金王決定戦。デビューから実に12年。幾多の試練を乗り越えてきた吉川は、この大舞台で初めてSGタイトルを掴んだ。ピットに戻った吉川は、込み上げるものを抑えられなかった。執念でもぎ取ったSGタイトルは、長年自分を見守り続けてくれた妻や子への最高の贈り物となった。

現在、およそ1500人の選手の中で、トップの勝率を誇る吉川。だが、賞金王決定戦以降、SG優勝から遠ざかっている。吉川は2つ目のSGタイトル獲得の照準を、今月行われるSG・総理大臣杯に合わせている。その大会を1ヵ月後に控えた日、吉川はGI・トーキョー・ベイ・カップに出場した。トップレーサーたちが数多く集まる、まさにSG前哨戦。その大会で吉川が驚異の走りを見せた。
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