バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #165 2008.9.11 O.A.

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女子マラソン英国代表 マーラ・ヤマウチ 日本人の夫と共に挑んだ北京五輪に密着
8月17日、北京で女子マラソンのスタートが切られた。このレースで日本人の苗字を持つ選手がメダルを最後まで争った。イギリス代表、マーラ・ヤマウチである。彼女を支えているのは、夫であると同時に専属コーチを務める山内成俊さん。国籍の違う夫婦が、五輪の初舞台に挑んだ。

ふたりの出会いは7年前。当時マーラは日本の英国大使館に勤務する外交官、成俊さんは証券会社に勤めるエリートサラリーマンだった。大学時代からイギリス代表に選ばれるほどの実力ある長距離選手だったマーラは、いつか五輪に出場したいと強く願っていた。マーラの任期が終了し、イギリスに戻ることになった時、成俊さんは会社を辞めて渡英するという驚くべき決断を下した。そして、陸上競技とは全く無縁だったが、妻のためにと独学でコーチ業の勉強を始めた。

夫婦2人3脚で始めてから、マーラの実力はメキメキと上昇。2005年には世界陸上に出場し、五輪という夢を大きく手繰り寄せた。そして2006年、成俊さんの提案でマラソン王国である日本に拠点を移したマーラは外交官を休職、夫も仕事を一切辞めてコーチ業に専念。その甲斐あって、昨年4月のロンドンマラソンでマーラは6位入賞を果たし、今年1月の大阪国際女子マラソンで初優勝を飾った。マーラは北京五輪への切符を見事、掴み取った。

そして迎えた五輪の大舞台。レースは序盤、有力選手が互いに牽制し合う、スローペースで始まった。20キロ過ぎたところでようやくレースが動き、ルーマニアのトメスクがロングスパートを仕掛ける。マーラはトメスクにはあえて付いていかず、第2集団をキープ。残り4キロ地点で2位集団は6人に絞られた。「夫の支えでここまで来た。諦めるわけにはいかない!」マーラは必死に食らいつき、6位に入賞。メダルこそ逃したものの、女子マラソン五輪史上、イギリス人最高の成績を打ち立てた。

夫婦の夢は、祖国イギリス・ロンドン五輪でのメダル獲得へと続く…。
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