皆さんが思う “リーダー” とは?
佐藤浩市さん (※ 以下、佐藤) 日本人は、そういうのが嫌いと言いながらも、ハッとすることを言う小泉純一郎さんみたいな方にはついて行くっていう資質がありますよね。
香川照之さん (※ 以下、香川) 僕は、これは圧倒的な労働量だと思います。労働量を惜しまない。リーダーというものは、立場が上なので、最後だるまに目を入れるだけでいいんだろうけど、愛知佐一郎さんもそうですが、全部自分でやるじゃないですか。
最初から最後まで全部自分でやってやろう… と。そこで皆が背中を見て、リーダー性を感じるんじゃないでしょうか?
- 佐藤
- つまりエネルギーだよね。
- 香川
- 全部を知っていたいし、目を行き届かせたいというのを面倒くさがらない。急がしさを厭わない。でもそれを見せない。そういう人がリーダーのような気がします。
- 佐藤
- さっき香川さんが言ったように、ちゃんと見ているんだよね。ちゃんと見ていないようで見ている。起業する人間には、そういうところが一番必要なんじゃないかなと思います。
橋爪功さん (※ 以下、橋爪) あとは魅力だろうねえ…
- 香川
- それが一番難しいですよね。
- 橋爪
- 相反するかもしれないけれど、“何もしていないんだけど、なんだか魅力がある” っていうのもあるじゃないですか。イヤな奴なんだけど、どこか魅力的。どこかついていきたくなるような…
- 香川
- カリスマ性ですね。
- 橋爪
- 人心掌握に長けている人。まあ、いろいろなタイプがいると思いますけどね。
- 香川
- そう考えると、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康…それぞれ全部当てはまりますね。
- 橋爪
- そうなんだよね。
- 香川
- 信長はカリスマ性。秀吉は人心掌握。家康はたぶん労働力だと思うんですよね。
- 佐藤
- だから、一概に一つだとは言えないんだろうね。