木村拓哉さんインタビュー クランクイン直前の木村拓哉さんにお話をうかがいました!

Q: 『安堂ロイド』の企画を聞いたときの率直な感想はいかがですか?

柴咲さんもおっしゃっていたのですが、“テレビでやることじゃないなー”というのが、第一印象です。テレビドラマというフィールドなのに、そのフィールドを越えたものが用意されていましたから。それは魅力的ですし、必然的に“挑戦”という言葉が出てきてしまいますけどね。視聴者のみなさんが、どういう風に『安堂ロイド』を受け取ってくださるかも未知数です。
演じるにあたっては、ふわっとぬるま湯に浸かるよりは、冷たいか、熱いか、浸かりがいのある温度の方がいいので、新しい作品を開拓できればと思います。

Q: 『安堂ロイド』に出演することになった一番の理由は何ですか?

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内容はもちろんですが、『ビューティフルライフ』という作品でご一緒したスタッフたちだから信頼し、身を任せられると思ったからです。台本を読み進めて、“よしやろう!”と思ったというよりは、一緒に作品をつくりませんか?と手を差し伸べてくれたこと、タイミングがバチっと合ったことで、“よろしくお願いします”となりました。準備稿(未完成の台本)の表紙の裏に、植田プロデューサーの気持ちが記載されていて、“今回、『安堂ロイド』に関わるスタッフは、照明部だとか、撮影部だとか、音声部だとか、そういう前置きはなし。全ての人たちがアイデアを出し合わないと成立しない作品です”とありました。それは俳優部も同じことだと思うし、ひとつのチームとして意見し、パスを出し合っていかなければいけないと思いました。そのルールを最初に掲げてくださったことは、非常に大きいです。

Q: アンドロイドをどのように演じようと思っていますか?

アンドロイドと人間の対比が重要になってくると思うのですが…実は、まだ思案中なんです。僕の演じるロイドがどのくらい機械的で人工的なのかも、まだ決まっていません。ただ、柴咲さん演じる麻陽という人間と僕の演じるロイドの“違い”が、絶妙なバランスで、心地よい違和感を出せたらと思っています。これから、共演者のみなさん、監督、スタッフのみなさんと相談しながら作っていくつもりです。 “ありえないだろ!”という見え方にはしたくないので、どのようなロイドに仕上がるかは、僕も非常に楽しみにしています。

Q: ラブストーリーの要素もみどころのひとつですが…

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そうですね。柴咲さんとは『GOOD LUCK!!』以来なのですが、彼女は信頼できる存在なので、どのような化学反応が起こるか、とてもワクワクしています。
台本に、「君の命は必ず、絶対に護るから…」というセリフがあるのですが、“まもる”という言葉が、通常僕らは“守る”という漢字を使うと思うんですけど、台本には“護る”という漢字が使われているんです。それを読んだとき、衝撃を受けましたね。同じ発音なのに、言葉の印象が違う。アンドロイドが人間の女性を護る…その言葉の中には、悲しさや矛盾が潜んでいるような気もします。そこは、ストーリー展開の大きな要素になってくると思いますし、楽しみにしている部分でもあります。

Q: アクションシーンが多いとうかがいましたが…。

アクションは……恐ろしいぐらいあります(笑)。衣裳合わせの際に、「膝あて、肘あて、衣裳にワイヤーを通す穴も必要ですよね」、「ロイドが着用する衣裳を、とりあえず6着作ります」などとスタッフたちが話していたので…衣裳が即効ボロボロになるほどアクションがあるみたいです(笑)

Q: 楽しみにしていることはありますか?

楽しみにしているというよりは、僕個人として怪我をして迷惑をかけることのないようにしたいと思っています。台本に、“100メートル以上飛ばされる”とか、“落下する”とか書いてあるんですよ。書くのって簡単ですよね…(笑)。撮影用の絵コンテを見せていただいたのですが、読み物としてはすごくワクワクするし、すごく面白い。だけど、演じるって考えたとき、末恐ろしいなと…。さっきの話に戻ってしまいますけど、手を取り合っていかないと成し遂げることが出来ない作品なので部署を飛び越して“ひとつのチーム”として『安堂ロイド』を作っていけたらと思っています。