TBS年末スペシャルドラマ『赤めだか』

2015年12月28日放送決定!

二宮和也×ビートたけし 対談

お互いの印象をお聞かせください

二宮和也 (以下、二宮) : たけしさんは、シャイな方ですね。知らない間に現場に入られているし、知らない間に帰り支度をされているから 「あれ?」 となることが多くて。タカハタ監督に 「たけしさん帰るよ!」 って言われて急いで出て行くという (笑)。僕に気を遣わせないようにしてくれているんですけど、ただでさえ会えないのに、現場でもなかなか会えないんです (笑)

ビートたけし (以下、たけし) : 二宮くんは、大人だなあと (笑)。二宮くんはね、前からしゃべりが達者な子だと思っていて、ジャニーズの方針としてはアイドルで、尚且つ将来はしゃべりで食っていけるタイプだから、一生大丈夫ですね (笑)

二宮さんは、実在する人物・立川談春さんを演じてみて、いかがでしたか?
また、どのように感じましたか?

二宮 : 現在も活躍してらっしゃる談春さんの過去を振り返るというのは、非常に難しかったです。撮影している間にもどんどん 「今」 の談春さんがうまれてくるので大変でした。だから、“立川談春を演じる” というより、『赤めだか』 という作品を読んだ印象をそのまま伝えようと思いながら演じました。
『赤めだか』 を読んだ談春さんの印象としては、勝気な人だなと。精神がというよりも、心意気が強い人だなあと思いました。『赤めだか』 には豪華な出演者がたくさんいらっしゃって、その一人である春風亭昇太さんが 「僕だったら師匠に立川談志は選ばない、そこに弟子入りした談春がよくわからない (笑)」 とおっしゃっていて…… 同じ業界にいて同じ仕事をしている人たちからも弟子に厳しい人だと言われている談志さんに弟子入りした談春さんは、相当尖っていて変わった人なんだろうなと思います (笑)

たけしさんは談志さんをどう捉えていらっしゃいますか?

たけし : 俺ね、30年程前に談志さんの前で落語をやったことがあんのね。「道具屋」 やったのかな。そしたら 「たけし、志ん生さんのやったな?」 って言われてね。ああ、この人は皆の落語を見てるんだなって思ったね。その時に、「お前はな、役者とか映画監督とかそっちいったほうがいいな」 って言われて。あとは、ある番組で談志さんが俺らのことをべた褒めしてくれて、「ツービートはこれから売れるよ!」 って言ってくれて、あとからすぐ漫才ブームがきたからね。談志さんは洞察力がすごいんだよね。

二宮さんは談春さんの落語を聴いたり教わったりされましたか?

二宮 : もちろん聴きました。でも、高座に上がってきれいに落語をするというのが 『赤めだか』 のみどころではないし、それを意識しすぎると “落語家じゃない人が一生懸命落語を覚えてやっています” というだけのドラマになってしまうので……。もちろん、談春さんの高座のビデオを見ながら落語を覚えたので、ひとつの見せ場としては落語を入れたいですねという話は監督や談春さんとしました。ただ、談春さんの若いときの落語がテープもビデオもあまり残っていないんです。だから、いろいろと話をしながらイメージしていく感じでしたね。

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