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インタビュー

種田晃太郎役 向井理さん

Q. 台本を読んだ感想をお願いします。

会社に勤めた経験がほとんどないので、「今の会社ってこういう風になっているのか」とリアリティーをまず感じました。キャラクターそれぞれが言っていることに嘘がなくて、「たしかにそうだよな」とある種みんなが正論で、相容れないところがある。だからこそ簡単に打ち解けることができないし、共感することもできないんだなと。いろんな人の主観がぶつかり合っていくのをどう解決していくのか、演技する身としては難しいけれど、面白そうだなと感じました。「この人のここはよく分からないな」という部分があっても「言ってることはたしかにそうだよな」というところもあって、すごく生々しいドラマだなと思いました。

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Q. 演じる晃太郎はどんなキャラクターですか?

一言で言うならばワーカホリック。日曜にも出勤してきて仕事をするくらい仕事のことが好きなキャラクターです。新入社員に対して厳しく怒るとこもありますけどただの厳しい上司ではなくて、その人のことをちゃんと見守っている、人に対して愛情のある人なんだなと思います。
あと、ワーカホリックであるというのは、彼の中に不安があるからだと思うんです。仕事している自分=誰かに求められている、働くことで誰かに認知されることに繋がると思うので。そういう意味では俳優という仕事とも似ているなと感じますし、共感できる部分も多いです。

Q. 実際に演じてみていかがですか?

会社員というと、スーツにネクタイ、ちゃんとした靴を履いているというイメージがあったので、今回の晃太郎のカジュアルなスタイルは予想外でした。でもこういう格好で会社に行けるのは楽でいいなと(笑)。実際ウェブ制作会社の方達が現場にきて指導してくださることもあるのですが、結構自由な髪型だったり、服装だったりするので、「そういう時代なんだな」と感じています。

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Q. 演じるにあたって意識しているところは?

笑顔を出すようにしています。ワーカホリック=ダメ人間というわけではないと思いますし、何のために仕事をしているのかというところや、元婚約者の結衣と別れて、それでも仕事をしていく覚悟とか反省点とか、いろんな思いを織り交ぜていかないといけない。仕事ばっかりになるんじゃなくて、ちゃんと感情があって人間らしい一面を見せていけたらなと思ってやっています。原作だと晃太郎に関しては、仕事についての描写が多いんですけど、ドラマでは仕事以外の趣味の部分も描かれていたりもするので、そのあたりも注目してみていただけたらなと思います。個人的にも好きな役ですし、こういう上司がいたらいいなと思いながら演じています。

Q. ドラマには上司、部下問わず様々なモンスター社員が登場します。

モンスターというのは一方向から見てそう言われているだけで、当の本人からしたらモンスターと言ってくる人がモンスターだったりするんですよね。このドラマには個性的な人はたくさん出てきますが、悪意がある人はいないんです。ユースケ(・サンタマリア)さん演じる福永という上司も誰かを苦しめてやろうと思って動いているわけではない。ちゃんとそこにそれぞれ自分なりのやり方や信念があって、その違いでぶつかってしまう。違う価値観の人と一緒に働いたり、生活していく中で感じる生きづらさ、そしてそこを超越したときに何が見えてくるのか。そこが今回の作品の大きなテーマなのかなと思いますし、見ていただくことで日々の生活で感じる息苦しさを少しでも解放できたらいいなと思います。

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Q. 元婚約者の結衣との関係性も気になります。

両家の顔合わせまで済んでいた2人が仕事とはいえ別れてからも同じ空間にいるのはどういう気持ちなのかなぁとまず思いました。今誰と付き合っているのかもある日急に知らされるので、それまでどう思ってたんだろうなとか。晃太郎はワーカホリックですけど、人に命令したり押し付けたりはしないやさしい人。結衣が誰かと付き合っているからといって仲を壊そうとしたりはしないと思いますけど、台本を読んでいると「ゼロじゃないよね、気持ちは」と思ったり。原作ではそこまで細かく2人の関係については描かれていないですけど、ドラマではもう少し深く描かれるようなので、そのあたりも楽しみにしてもらえたらと思います。

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Q. 現場の雰囲気について教えてください。

撮影の合間はずっとみんなでしゃべってますね(笑)。年齢も性別もバラバラですけど、共通の話題で盛り上がったり。こんなにしゃべっている現場は今まで経験した中でないかもしれないです。吉高(由里子)さんがとにかくムードメーカーで、毎日撮影が続いて調子があまりよくないときもあると思うんですけど、そういうのを一切見せない。座長として現場を引っ張ってくれているなと見ていてすごく感じます。すごくいい雰囲気の現場ですね。

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Q. 最後に作品の見どころをお願いします。

働いている人はもちろんですけど、人間関係という面では年齢性別関係なくいろんな人に当てはまるドラマだと思います。新年度で新しく何かが始まって不安やいろんな思いを抱えている人も多い季節ですし、悩んでいることにその人なりの正解が少しでも見つかるような作品になっていれば嬉しいです。

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