美肌LESSON

Vol.2
美肌のための『正しいクレンジング』

皮膚から日々排泄されている老廃物などの中には、美肌にとって好ましくないものも含まれています。例えば、皮脂中に含まれる遊離脂肪酸は毛穴を目立たせたり、肌のキメを荒くしてしまうことがわかっています。トラブルのない健康な肌や『美肌』のためには、その日に出た皮膚の老廃物や汚れ、メイクなどはその日のうちにしっかりと洗い流すことが非常に大切です。ついついメイク落とさずに寝てしまったり、落とし切れていない不完全なクレンジングをしていませんか? 洗い流すべきであるはずの不要な老廃物に蓋をして寝るようなものですから、美肌にとって良いわけがありません。

美肌維持にはメイクをしっかりと落とす日々のリセットが大切。クレンジングの際のポイントを挙げていきます。

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いかに肌の負担を少なくするか
一般的には洗浄力の強いクレンジング剤は肌への負担も強くなります。しかし、だからといって洗浄力の弱すぎるクレンジング剤では、洗顔の時間自体が結果的に長くなってしまいます。肌への負担はかえって増えますし、そもそもメイクが落とし切れていなければ元も子もありません。
自分に合ったクレンジング剤を選ぶ
オイルやリキッド、ジェル、クリーム、ミルク、クレンジングシートなど様々なタイプのクレンジング剤があります。ベースメイクを基準に肌への摩擦が最も少なくかつ短時間で落とすことができるクレンジング剤を選びましょう。「肝斑」という特殊なシミの診断を受けた方は肌の負担を極力さけるべき状態ですので、最も負担のかかるクレンジングシートの使用は控えるべきです。
肌に摩擦をかけないでメイクを浮かせる
クレンジング剤はたっぷりめに使用することが大切です。適量よりも少ないと、指で擦り落とすようになってしまい、皮膚に負担となります。やさしくクレンジング剤でメイクを浮かせるようにしましょう。
30度程度のぬるま湯でしっかりすすぐ
熱すぎる時は過剰に皮脂を奪いすぎてしまい、冷たすぎる時はクレンジング剤ががなれにくくなる場合があります。30度は体温よりも若干低い温度ですから、多少ひんやりする感覚です。

医療監修・橋本 聡
東京・広尾の美容皮膚科『スキンリファインクリニック広尾』院長。
専門は美容皮膚科、皮膚科、美容外科。日本美容外科学会認定、美容外科専門医。
日本医科大学卒業後、日本医科大学形成外科助教を経て、平成26年にスキンリファインクリニック広尾を開業。

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