美肌LESSON

Vol.7
美肌のために『効果的な運動』

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トレーニングジムや屋外でのジョギングなど、運動をすると「なんとなく肌の調子が良くなった」と感じることはありませんか? 美肌Lesson Vol.1でお話したように、脳から分泌される成長ホルモンは肌を美しく健康な状態を保つために大きな役割を果たしてくれています。成長ホルモンの分泌は運動によって促されますので、運動することは肌にとっても良い作用をもたらします。健康維持やダイエットのためだけでなく、美肌のためにも適度な運動は続けたいものです。

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スリムなみやび先生はダイエット目的ではなく、美肌とアンチエイジングのために糖質制限を行っています。そんな先生が実践している運動トレーニングは「スロートレーニング」です。持久力や筋力をつける目的のトレーニングとは違い、スロートレーニングはより負荷の少ない、ゆっくりとした動きのトレーニングであることが特徴です。負荷が少ないということは、特別なマシンや重いダンベルなどを準備しなくても、自らの体重をダンベル代わりにして行うことが可能になります。苦痛も少なく、ちょっとした空いた時間で行うことができますので、継続しやすいことも魅力です。そして何より、スロートレーニングは負荷の強い通常のトレーニングと比較して、分泌される成長ホルモンの量が多いことが報告されています。女性が美肌のために実践する運動としては最適なトレーニング方法と言えるでしょう。今回は手軽に継続できる『美肌スクワット』をご紹介します。

美脚効果も期待できる『美肌スクワット』
スロートレーニング式のスクワットのポイントは、ゆっくりと動かすことと、膝を伸ばしきる前に次のスクワットを再び始めるという2点です。


実際の方法

肩幅よりやや広めに足を開き、つま先を外側に向けてまっすぐ立つ。
腕組みしながら3秒かけてゆっくりとお尻を真下におろし、太ももが水平になるまで腰を下げる。
今度は3秒かけてゆっくりと腰を上げて元の位置に戻していく。
膝は完全に伸ばしきらずに軽く曲げた位置で止め、再び腰をゆっくりとおろしていく。

この1~4を可能な限り繰り返したところで1セット終了とします。慣れてきたら1分の休憩をはさみながら3~5セットをトライしてみましょう。

ある研究ではこの『美肌スクワット』のようなスロートレーニングを週に2回ほど継続したところ、お肌のキメや水分量などの数値が改善したと報告されています。ちょっとした空き時間で特別な道具や準備もなく実践でき、毎日行わなくても美肌効果が期待できるエクササイズです。ぜひお試しください。

医療監修・橋本 聡
東京・広尾の美容皮膚科『スキンリファインクリニック広尾』院長。
専門は美容皮膚科、皮膚科、美容外科。日本美容外科学会認定、美容外科専門医。
日本医科大学卒業後、日本医科大学形成外科助教を経て、平成26年にスキンリファインクリニック広尾を開業。

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