美肌LESSON

Vol.10
美肌のために『美容皮膚科との付き合い方』

美肌のために気を付けるポイントを9項目にわたってお伝えしてきた『美肌Lesson』。最終回の今回は、ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」の主人公、橘みやびが勤務する職場、美容皮膚科についてお話しします。
今回のドラマではほぼ毎回、美容皮膚科クリニックでの診療中のシーンや休憩中のシーンなどが登場しました。実際の治療中の風景もみることができました。美容皮膚科に行った経験がない方も、「美容皮膚科っていうのはこういう雰囲気なんだ」と感じていただけたかと思います。

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しかし、まだ美容皮膚科がどんなところで、どのような相談をすればいいのかわからないという方も少なくありません。はじめに、美容皮膚科に関する内容でよくいただく質問をQ&Aでお答えします。

Q.美容皮膚科と一般の皮膚科はなにが違うの?
一般皮膚科はいわゆる皮膚病の診察を行う診療科です。かぶれや蕁麻疹、湿疹や水虫などの皮膚の症状を基本的に保険診療で行います。一方、美容皮膚科は病気ではなく、『よりキレイになる場所』ですので、保険診療ではなく自費診療で行います。シミ・シワ・たるみが美容皮膚科で最もご相談の多い項目Top3です。

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Q.美容皮膚科医はどういう先生なの?
美容皮膚科医は特定の免許があるわけではなく、医師であれば自らが「美容皮膚科医」と自由に名乗ることができます。皮膚科や形成外科など、皮膚を専門とする診療科のトレーニングを積んだ医師が最も多いですが、なかには一般外科や内科、麻酔科など全く異なる分野から美容皮膚科の勉強を始める医師もいます。ちなみに、みやび先生は大学卒業後に母校の皮膚科の医局に入局して皮膚科専門医を取得。その後は形成外科のトレーニングも行ったのちに、青山の一等地に「青山美容皮フ科クリニック」を開業した開業医です。お客様からの信頼も厚く、美容皮膚科激戦区の青山で開業5周年を迎えました。美容皮膚科医としては華々しい経歴と言えます。

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Q.エステと美容皮膚科ってどう違うの?
美容皮膚科は医師が治療を行います。エステもメニューによっては一定の効果が期待できるものもありますし、美容皮膚科でもメディカルエステと称してエステを併設しているクリニックも多く存在します。しかし、医師にしか許されていない治療は美容皮膚科でしか行うことができません。例えばお薬の処方。レーザー治療などの医療機器を使った治療。注射や点滴など治療は医療行為でありエステでは行うことができません。これらの医療行為の範疇に含まれる治療は、一般的にはエステと比較すると大きな効果を得られるのが特徴です。

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Q.美容皮膚科の受診するにはどうすればいいの?
「このシミが気になる」「このシワが気になる」「タルミを引き締めたい」「二重あごが気になる」など、美容に関するお悩みなら何でも美容皮膚科の先生に気軽に相談してみてください。美容皮膚科をメインで行っているクリニックは完全予約制のスタイルをとっているところも多く、みやび先生のクリニックもその形態です。一般皮膚科と比べても美容皮膚科の場合は一人一人のカウンセリング時間を十分に取っていて、じっくりとお話しできます。

美肌の専門家である美容皮膚科医。この存在を味方につけることは美肌への近道になることは間違いありません。はじめはなんとなく敷居の高いイメージの美容皮膚科ですが、初めて美容皮膚科で治療を受けた方の多くが「もっと早く来ていればよかった」という感想を漏らします。まずは美容院感覚で気軽に問い合わせてみるのがよいでしょう。メールでの相談も受け付けているクリニックも多数存在します。

初診の際に重視すべきポイントは次の3つです。

医師が十分な時間を使ってカウンセリングを行ってくれる。
当日に治療を強く勧誘してこない。
よい面だけではなく、リスクについてもしっかりと話してくれる。

まずは、自分の症状をしっかりと把握してくれて、的確な治療法を提案してくれる信頼できる美容皮膚科医を見つけることが大切です。美容院の担当者が違えば髪型の仕上がりが異なるのと同じように、美容皮膚科医が違えば肌の仕上がりも全く違ってきます。実際に、美容皮膚科に通院した経験をお持ちの方のほとんどが、かかりつけ医を持つようになっています。

みやび先生のような親しみやすく、知識と技術もすぐれた美容皮膚科医は数多く存在しています。気軽に美容皮膚科の門をたたいてみてください。

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医療監修・橋本 聡
東京・広尾の美容皮膚科『スキンリファインクリニック広尾』院長。
専門は美容皮膚科、皮膚科、美容外科。日本美容外科学会認定、美容外科専門医。
日本医科大学卒業後、日本医科大学形成外科助教を経て、平成26年にスキンリファインクリニック広尾を開業。

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