Interview 神倉保夫役/松重 豊さん

Q. 野木さん脚本作品への出演は「重版出来!」以来となりますね

実は「重版出来!」の出演中に野木さんとお食事する機会があって、その時に「私がオリジナル脚本を書く時はぜひ出ていただきたい」とおっしゃってくださいました。それが今回実現して神倉を演じさせていただくことになり、素敵なご縁に感謝しています。野木さんが書かれる脚本はツボをついた独特のセンスとテンポがあるので、役がスッと入って来るんです。
神倉はコミカルなキャラクターですが、「死」を題材にしている作品なので“ナチュラル”な範囲で神倉の面白さを出せればと思って演じています。あまりふざけ過ぎると本当に“アンナチュラル”になってしまいますから、そこのバランスは意識しています。

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Q. 松重さんから見たUDIのチームワークはいかがですか?

UDIメンバーはアラサー、アラフォーと定年近いおじさんと(笑)、年代も性格もバラバラなのに、本当にバランスがいいと感じます。みんな個性的だけど、それぞれがうまい具合にキャッチボールをしていて。またパズルをちょこちょこっと組み変えるだけで会話もさらに弾むし、面白い。一緒に芝居をしていて、とても心地いいです。

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Q. 共演者の皆さんの印象はいかがですか?

最初の頃、石原さんは主役として色々なものを背負ってしまう方なのかなと感じたので、「もっと無責任でいてください」って話をしたんです。逆に石原さんが僕らを観察しているだけでこのドラマが成り立つくらいの雰囲気にしたいと思いました。実際にUDIメンバーのチームワークはとてもいいですし、石原さんもいい意味で肩の力を抜いてナチュラルにミコトを演じていらっしゃると思います。
新くんとは舞台でも共演をしたことがありますが、今回演じている中堂は彼自身の性格とは真逆の役柄なんですよね。だけど中堂の中にも、新くんの人間的な魅力が生きている。朴訥に役を作り上げていると感じます。
窪田くんは、若いのにさまざまな球を投げられる稀有な才能を持った俳優さん。前に親子役もやったので、どこか父親的な目線で窪田くんという俳優の成長を見守っていくことが僕自身の楽しみでもあるんです。彼が今後どんな役をどんなふうに乗り越えていくのか、どんな壁にぶち当たるのかを見守っていきたいです。30年後が楽しみですね。
市川さんは何度も共演させていただいていますが、どんな役でも自分の呼吸で自分の存在に変えてしまう力を持った女優さん。彼女の作り上げるリアリティは、ご本人から滲み出てくる生き方みたいなものがあるんですよ。あれは市川さんにしか表現できないリアリティだと思います。本作でも市川実日子なのか東海林夕子なのか分からないところが多くて、見ていて楽しいですね。

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