中村蒼さん(宮沢綾)
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- 原作および台本を読んだ感想を聞かせてください。
- 読んでみると、ものすごく王道というか、分かりやすい恋愛ものだと思いました。自分が出演する作品の原作、ということがなければなかなか少女マンガを読むこともないのですが、きらきらしているだけではない大人の話で、ただ好きだから恋愛をしているという、ハッピーな感じじゃないところが面白いと思いました。
- 演じていらっしゃる宮沢という男性は、どんな人だと思われますか?
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頭の回転が速いですね。どうしたら相手が楽しんでくれるかとか、瞬時に考えられる人です。一見軽く見えますが実は優しい真面目な人で、ふざければふざけるほど、宮沢の真面目さが浮き彫りになると思います。
ジミーチュウの広報ということで、撮影が始まる前、実際に取材をさせていただいたのですが、人が身につけるものを作っている人たちが集まるところというのは幸せなオーラが人からも場所からも感じられて、宮沢もそこの「広報」という仕事をしているので、あの明るさは必要なんでしょう。
- 宮沢は「自分とはキャラが違う」とのことですが、役作りはどうされていますか?
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まずは関西弁というのがハードルが高いです。これまで演じてきた役柄ともあまりに違っていて、最初にとまどったのは事実です。でもかけはなれている分、監督に言われることをしっかり聞いて演じるようにしています。
宮沢は海里とは違って、くさいセリフをキザに言うことも少ないので、あまりテレたりすることもありません。あえて軽く言ったり、ちょっとおどけたりしているのですが、そういうのはむしろ僕にとっては難しくて苦戦しています。関西人特有の“間”とかが必要になってきますので、そういうのを自然に出すのが難しいんです。
- 宮沢は未亜、海里にどういう意識で近づいたんだと思いますか?
- 未亜のことは、仕事をしている姿を見て「恋愛」というより、自分と同じ広報という仕事をしている女性で「気になるな」と考えたんでしょう。でも今は恋愛の意識を持っていると思います。海里さんのことは自分たちにとって気になる存在であるティファニーという会社の副社長に就任した人で、情報はある程度入ってきていたと思います。宮沢は努力して業界内での評判をとり、ヘッドハンティングで入った今の会社で部長代理というポジションについたのに、海里さんは伯父さんの力で副社長になった、というところが気に食わないんだろうな、と思いますね。
- 男性から見て、未亜の魅力とはどういうところだと思いますか?
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やはり、好きな仕事に情熱を持って一生懸命やっている、そういうところが一番なのではないでしょうか。それに自分にとても正直で、悲しかったり嬉しかったり、楽しかったりする感情を素直に現わすところに海里さんや宮沢は惹かれるのではないでしょうか。
- 未亜と海里の恋は禁じられた恋ですが…
- 宮沢がセリフでも「あの人はやめとき」と言っていますが、やはり許されない恋だからこそ、その分傷つくことがいっぱいあるし、なかなか普通の幸せを感じることが出来ないと思うので、それならば僕=宮沢と普通の恋愛を楽しんだほうがいい、と宮沢役としては思いますね。
- 共演の皆さまの印象はいかがですか?
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ぼくは未亜、海里とのシーンがほとんどなのですが、武井さんとは2回目の共演で、当時よりも大人になった印象です。演じていて「こういうふうにリアクションしてくれたら嬉しい」と思うことがあるんですが、それ以上のリアクションをしてくださるので、一緒にやっていてすごく助けられています。
滝沢さんとは初めてご一緒しますが、僕がこの仕事を始める前から第一線で活躍されている方なので、今、一緒にお仕事をさせていただいているというのは不思議な感じがします。宮沢にとって海里さんはライバルとして大きすぎる壁で、その海里を演じる滝沢さんは本当にかっこいいです。宮沢は物事を俯瞰で見ることがすごく上手な人だと思うので「ここでこう言ったら、海里はかき乱される」とかが分かっているはずなので、面と向き合うシーンでも、宮沢としては負けないようにしようと思っています。
- ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。
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宮沢は本気度合いがまだ分からない人ですが本当に優しい紳士で、未亜が笑顔になれるようにと、男として頑張る姿がこれから描かれてくると思うので、これまでの姿とのギャップのようなものを面白く見てもらえると嬉しいです。
回が進むにつれ、未亜、海里、宮沢だけでなく、久野とあかり、千明、そちらの関係もまた複雑になると思います。「私だったらこの人がいい」とか「こういう恋愛をしたい!」とか、自分に当てはめながら見てもらえたらいいな、と思います。どうぞ最後までご覧ください。