埼玉古墳群
「前方後円墳」8基と「円墳」1基により形成される「埼玉古墳群」は、全国でも有数の大型古墳群として知られるところ。5世紀から7世紀にかけて造られたと考えられており、かつては、周囲に陪臣(古墳の主の家来)の小型古墳も点在していたそうですが、昭和初期に行われた干拓事業により取り壊されたとのこと。
その後、1938年(昭和13年)には9基の古墳が国の史跡に指定されたことで、「さきたま風土記の丘」として整備が進み、現在は「さきたま古墳公園」として、行田市の観光スポットの一つになっています。
1968年(昭和43年)に「稲荷山古墳」の発掘調査が行われると、多量の埴輪とともに鉄剣が出土。この鉄剣をX線検査したところ、その両面に115文字の金字が刻まれていることが判明し、「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」として1983年(昭和58年)には国宝に指定されます。古墳群からはそのほか、銅鏡の「画文帯環状乳神獣鏡」、馬具の「馬冑」、埴輪の「人物埴輪(琴を弾く男子)」など多くの出土品が発見され、国宝に指定されています。
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