金曜ドラマ『リバース』

インタビュー

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越智美穂子役 戸田恵梨香さん

このドラマのお話や作品の世界に触れたときの感想というと?

先に原作を読んだのか台本を読んだのが先か、ちょっと忘れてしまいましたが、誰にでもある誰もが感じているごく普通で平和な雰囲気の中、登場人物それぞれに複雑なことを抱えていて、“実はこうだった”という真実に驚かされたという感じでした。
特に第1話の台本を読んだとき、美穂子を演じるのはとても難しいなと感じました。深瀬さんと美穂子のやり取りは、ただただ平和で可愛らしくて、二人の時間に癒しのようなものを感じることができるのですが、美穂子が抱えていることやこれからの展開を考えると、とても複雑な思いになりました。

ご自身が演じる越智美穂子という女性はどんな人物だと思いますか?

美穂子という女性は、基本的には天真爛漫で太陽のような明るさを持っている人だと思うのですが、過去にあったあること、そのことに関して後悔や苦しみを抱えている女性です。
美穂子が抱えているあることというのは、このドラマの展開にも深く関係してくるところなので、そこはドラマをご覧いただいて、感じて見守っていただけると嬉しいです。

そんな美穂子を演じる上でのポイントや苦労というと?

美穂子もいろいろなことを抱えて生きて来ている女性なので、その心の内に秘めている部分をどう匂わせていくのか? 監督と一緒に話をしながらお芝居をしています。美穂子自身も、真実を言いたいという気持ちを持っていると思うのですが、その部分をドラマを楽しみにされている方たちへどこまで見せるのか? どこまで感じさせるのか? その加減にはとても難しさを感じています。
例えば、深瀬さんとのやり取りでは、そんな裏設定がなければ、とても平和でほんわかしたシーンになると思うのですが、美穂子が抱えている苦しみを込めて演じるとなると、その意味合いはガラッと変わります。美穂子の心情を考えながら、慎重に演じなければならないと考えています。
そんな苦労もありますが、物語が進むにつれて美穂子の苦しみも明らかになってくるので、個人的にもその描かれ方を楽しみにしているところです。

共演者の印象や撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか?

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とても良いです。スタッフのみなさん明るくておもしろいですし、「夜行観覧車」「Nのために」とやってこられた方たちだけにチーム力が強くて、安心して撮影に臨める現場です。
主演の藤原さんは、今回、深瀬という冴えない男性を演じていますが、撮影当初、そんな藤原さんに、らしくないなと思い笑ってしまいました。でも、撮影を重ねるごとに深瀬というキャラクターが、愛すべき人物になっていると思えるようになりました。あんなに優しい人はなかなかいないし、真っ直ぐですし、可愛らしい男性だなと、とてもリアルな存在として感じられています。
それと、私が演じる美穂子は、ほとんど深瀬さんとのシーンばかりなので、長野ロケで出演者の皆さんが一緒に食事へ行って仲良くなっているとか話しを聞いて、うらやましく思いました。

最後にこのドラマの見どころをお願いします

ヒューマンミステリーという作品が持つ謎解きの部分、真実はどこにあるのか想像していただくのはもちろん、登場人物の皆さんそれぞれが何かを抱えているので、それぞれのキャラクターの表面だけを見るのではなく、その深層を探りながらご覧いただけると、より一層、ドラマを楽しんでいただけると思います。

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