金曜ドラマ『リバース』

ちょっとひと息コーヒーブレイク

10.コーヒーにおすすめのちょい足しアイテム10選

<蜂蜜>
コーヒーに蜂蜜を加えるのは深瀬が愛飲していた飲み方ですが、“コーヒーちょい足し”アイテムとしては割とスタンダードな組み合わせ。お好みの蜂蜜をスプーン一杯ほど加えましょう。蜂蜜の種類により、風味の違いも楽しめます。ちなみに、スペインではミルクと蜂蜜をコーヒーに合わせる「カフェ・コンレーチェ」というメニューが人気で、国内の有名コーヒーショップでも「ハニーミルクラテ」という名前で知られています。

<マシュマロ>
コーヒーにマシュマロを浮かべるとシュワシュワと溶け出して、まろやかな甘みが加わり、カプチーノのようになります。マシュマロの数はお好みで。

<チョコレート>
解けやすいよう刻んだチョコレートと温めた牛乳を用意すれば、簡単にカフェモカが味わえます。チョコレートは甘くないビタータイプがおすすめ。

<ジャム>
フルーティーな甘みと酸味をプラスしてくれます。イチゴやオレンジなど、いろいろ試してお好みの組み合わせを見つけましょう。

<あんこ>
あんこ好きな名古屋エリアではポピュラーなちょい足しで、有名コーヒーショップでもメニューに並ぶ組み合わせです。

<練乳>
濃い目のコーヒーにコンデンスミルクを加えるのはベトナムで愛飲されているスタイルで「ベトナムコーヒー」と呼ばれています。かつてベトナムがフランス領だった頃、ミルクの代用品として、常温でも保存できるコンデンスミルクを使ったのが始まりだとか。

<バニラエッセンス>
数滴垂らすだけで甘く豊かな香りが加わります。なお、バニラエッセンス自体に甘みはないので、甘さをプラスしたい場合は、砂糖のほか前述のちょい足しアイテムを併用すると良いでしょう。

<しょうが>
インドネシアや台湾ではコーヒーにしょうがを加える飲み方があり、「ジンジャーコーヒー」と呼ばれているそうです。しょうがに合わせて、ミルクのほか砂糖などの甘みを加えるのがおすすめ。しょうがの効能も期待できる飲み物になります。

<バター>
海外セレブの間で話題となり、国内でも注目度上昇中のダイエット方法が「バターコーヒーダイエット」。ズバリ、コーヒーにバターを加えて朝食代わりに飲むというものです。作り方はいたって簡単で、カップ一杯のコーヒーに約10グラムのバターをを加えるだけ。ポイントは「グラスフェッドバター」という無塩バターを使用することです。お好みでココナッツオイルを10グラム加えると、ダイエット効果がアップするとか。抗酸化作用もあり、アンチエイジング効果も期待できるメニューです。

<塩>
甘みを加えるならともかく、その逆に塩を加えるなんてビックリされると思いますが、コーヒー発祥の地と言われているエチオピアでは塩を加えてコーヒーを飲むのは一般的だそうです。カップ一杯のコーヒーにほんの一つまみの塩を加えることで、塩に含まれるミネラルの働きによりまろやかさが生まれ、特にインスタントコーヒーに加えると、その味わいの変化に驚くはず。

9.主なコーヒー豆の特徴を知ろう

コーヒーの飲み方は、単一のコーヒー豆の味を楽しむ“ストレート”と、複数の豆をブレンドして淹れる“ブレンド”がありますが、今回は主なコーヒー豆の特徴を紹介。ご自身の“お気に入りコーヒー”を見つけるヒントとしてくださいね。

・モカ(エチオピア)
コーヒー発祥の地と言われるエチオピア。このエチオピアとイエメンで生産されるコーヒー豆がイエメンの「モカ港」から積み出されたことにちなんで「モカ」と呼ばれるようになった。果実を思わせる豊かな香りと酸味が特徴。

・ブルーマウンテン(ジャマイカ)
カリブ海に浮かぶ島国・ジャマイカの「ブルーマウンテン山脈」の内側“ブルーマウンテンエリア”と呼ばれる場所で栽培されたもの。酸味、苦み、コク、香りなど全て調和が取れた“コーヒーの王様”と呼ばれている。

・ブラジル
酸味、苦みやコク、風味などにクセがなくバランスの取れたコーヒー豆。生産量も輸出量も世界第1位のブラジルだけに価格も安価で、ブレンドコーヒーのベースとして多用される。

・コロンビア(コロンビア)
甘味と酸味、苦みとコクなどのバランスに優れるほか、安価なこともありブレンドコーヒーのベースとして多用される。コロンビアはブラジル、ベトナムに続く世界第3位のコーヒー生産国。

・キリマンジャロ(タンザニア)
アフリカの最高峰「キリマンジャロ」の斜面、2000メートル級の高地で栽培されている。グレープフルーツのような柑橘系のフルーティーさと甘さ、酸味や香りに優れるほか、すっきりとした後味も特徴。

・マンデリン(インドネシア)
インドネシアの「スマトラ島」で栽培され、苦みとコクのバランスが特徴なことから、カフェオレにもマッチするコーヒー豆。酸味は控えめで、独特な後味も楽しめる。

・コナ(ハワイ)
ハワイ島「コナ地区」でハワイ州政府の厳しい管理の下に丁寧な手作り栽培されたもの。高品質だが生産量は少なく、米国「ホワイトハウス」御用達のコーヒー豆としても知られる高級品。蓮華や蜂蜜を思わせる甘い香りと、やわらかい酸味とコクが特徴。

8.コーヒー豆の挽き方について

上質なコーヒー豆を用意できたら、豆の挽き方にも気を配りましょう。美味しいコーヒーに仕上げるには、豆の挽き方が重要なポイントとなります。そのポイントは大きく4つ。

1.豆を挽くときにできるだけ熱を加えないこと。
2.抽出方法にマッチした粒度に挽くこと。
3.粒度を均一にすること。
4.微粉や渋皮をできるだけ取り除くこと。

1.について、コーヒー豆を挽く方法として、臼状の器具で挽くほか、豆を細かくカットするカッティングミルという器具の使用があります。臼状の器具の場合、摩擦で豆に熱が加わりますが、熱が加わるとコーヒーの風味に影響を及ぼすので、カッティングミルの使用が良いとされています。
2.について、細かく挽くほどコーヒーの成分が抽出しやすくなり、味は濃く苦味も強くなります。その逆に、荒く挽けば味は薄くなり酸味が加わります。粒度とは豆を挽いた際の粒の大きさのことで5段階に分けられますが、抽出方法により適した粒度があります。

・極細挽き:パウダー状になるまで挽いた状態でエスプレッソ向き。
・細挽き:苦味とコクが強くサイフォンまたはエスプレッソ向き。
・中挽き:一般的な粒度でペーパードリップやコーヒーメーカー向き。
・荒挽き:比較的にクリアな風味でコーヒーメーカーやネルドリップ向き。
・極荒挽き:ザラメ状の挽き方で酸味が出る。ウォータードリップやパーコレータ向き。

3.について、均一に挽かれたものを使うことで抽出時に味が均一になります。
4.について、微粉や渋皮は雑味の原因となるので、粒度にあわせたふるいなどの器具を使って除くと良いでしょう。

7.コーヒー生豆を自分で焙煎しよう

喫茶店など、コーヒー生豆を自家焙煎することをセールスポイントにしているお店もありますが、コーヒー好きならご家庭での焙煎に挑戦してみましょう。個人で焙煎するための専用器具も発売されていますが、フライパンや中華なべを使っても焙煎は可能。また、銀杏や大豆などの豆類を煎るための手網なら、豆がこぼれないようフタも付いているので使い勝手が良くおすすめです。
焙煎の方法は簡単。手網に生豆を入れてガスコンロの火にかざし、熱が均一にいきわたるよう手網を振りながら煎るだけです(フライパンや中華なべも同じ)。1回に焙煎する生豆の分量ですが、コーヒー1杯に必要な豆が10グラムほどなので、まずは100グラムを目安に。
火にかける時間により焙煎が進みますが、焙煎度の目安にするのが、生豆が煎られて発する音です。生豆の種類や水分の含有量にもよりますが、10分ほど煎り続けるとパチパチと弾ける音がしてきます。これを1爆ぜ(いちはぜ)といい、この音がする頃には生豆は茶褐色に色付いているはず。ここで火から外して、余熱で焙煎を進めたものが浅煎りです。1爆ぜが落ち着き、さらに火にかけているとまた爆ぜが起こりますが、これを2爆ぜといい、このあたりで煙りとともに香ばしい香りが立ち上がります。レギュラーコーヒーで使われる中煎りに仕上げる場合はここまで煎り、火から外して余熱で焙煎を進めます。
なお、余熱でも焙煎は進んでしまうので、お好みの焙煎度により、風を当てて冷ます作業も必要となります。トライ&エラーでお好みの仕上がりを目指しましょう。焙煎後は2日ほどコーヒー豆を寝かせるのも、美味しいコーヒーをいただくコツです。

6.焙煎方法と焙煎度について

コーヒー生豆の焙煎は、基本的に3つの方法で行われます。直火で生豆を炒る直火式焙煎と、熱風により生豆を加熱する熱風式焙煎、そして炭火を使った方法です。直火式焙煎は焼きムラが生じやすく、ある程度の熟練された技術が必要とされていますが、熱風式焙煎は生豆を均一に加熱しやすく、焙煎方法として多く用いられています。また、炭火を使った焙煎は炭焼きコーヒーとも呼ばれ、炭火特有の香ばしさがコーヒーの風味にプラスされる焙煎方法です。
これらの方法で焙煎されるコーヒー豆ですが、日本では浅煎りから深煎りまで8段階で焙煎されることが一般的で、その呼び名は以下の通りです。
(上から焙煎度が低い→高い)

ライト(light)ロースト
シナモン(cinnamon)ロースト
ミディアム(medium)ロースト
ハイ(high)ロースト
シティ(city)ロースト
フルシティ(Full city)ロースト
フレンチ(French)ロースト
イタリアン(Italian)ロースト

焙煎度が低いほど酸味があり、焙煎度が高くなるにつれて苦味とコク、香ばしさが増していきます。中でもハイロースト〜シティローストが標準的な焙煎度で、喫茶店や家庭などで飲まれるレギュラーコーヒーと呼ばれるものがこれに当たります。

5.コーヒー生豆の焙煎

収穫〜精製されたコーヒー豆は、そのままでは香ばしさや味わいはほとんどありません。コーヒー独特の香りと味わいを引き出すには、炒って加工する作業が必要ですが、この炒る作業を“焙煎(ロースト)”と言います。コーヒーの生豆を火にかけて炒ることで豆に含まれる水分が飛び、コーヒー独特の香りや苦味、酸味などが引き出されるのです。
また、コーヒー豆は産地により風味や味わいが変わりますが、その個性は焙煎の度合いにより酸味が強調されたり苦味を強めるなど、さらなる変化をつけることができます。これを“焙煎度”といい、焙煎度の低いものを“浅煎り”、高いものを“深煎り”と呼んでいます。この焙煎度、日本では浅煎りから深煎りまで、8段階の焙煎度で分ける場合があります。

4.コーヒー豆の精製

このコーナー「その2」で紹介した通り、コーヒー豆は、コーヒーの木に成った果実から種の部分を取り出したものです。この果実からコーヒー豆を取り出す方法は、大きく分けて2つの精製方法があります。一つは収穫した果実を1〜3日の間、天日干しして乾燥させた後、機械を使い外皮と果肉、内果皮などを取り除く「乾式」で、古くからおこなわれている精製方法です。もう一つは、「湿式」と呼ばれる方法。収穫した果実を1日、水に浸けた後、機械を使い外皮と果肉を大まかに取り除き、さらに発酵槽と呼ばれる水槽に1〜2日浸け置き、酵素の働きにより種子を取り囲む不要物を除去。これを水洗いして乾燥させ、機械で内果皮を取り除きコーヒー豆とします。乾式に比べ手間のかかる湿式ですが、コーヒー豆の見栄えを揃え商品価値を高めやすいという利点があります。
また、特殊な精製方法として、コーヒーの果実を食べた動物の糞から未消化の種を集めるというものがあり、中でも「コピ・ルアク」と呼ばれるインドネシアに生息するジャコウネコの糞から採れるコーヒー豆が有名で、世界で最も高価なコーヒー豆として知られています。

3.コーヒーベルトって?

現在、約70カ国がコーヒーを生産しているといわれていますが、そのほとんどの国が赤道を中心とした南緯25度〜北緯25度(もしくは南北の回帰線)の間に集中しており、このエリアが“コーヒーベルト”と呼ばれています。
このコーヒーベルト内に入っている国の全てがコーヒーの木の栽培に適しているかというと、そうではありません。寒さに弱いコーヒーの木は、年間の平均気温が20度前後、雨量が1300〜2000ミリ、標高900〜2000メートルの間が栽培に適した条件だと言われていますが、この条件のほか土壌や日照、乾季と雨季がある、降霜がないなど、様々な要素が揃った土地でなければ良いコーヒーの木は育ちません。また、標高の高い土地で一日の気温差が大きいほど、質の良いコーヒー豆ができるとされています。
ちなみに、世界最大のコーヒー生産国は南米のブラジルで、世界に流通するコーヒー豆の約3分の1が生産されているそうです。

2.コーヒーの木って?

コーヒーの木とは、“アカネ科コーヒーノキ属”に属する植物の総称です。代表的な品種として、エチオピアに起源があるといわれる「アラビカ種」、西アフリカ原産の「ロブスタ種」、そしてロブスタ種と同じく西アフリカはリベリア原産の「リベリカ種」の3種が“3大原種”と呼ばれていますが、全世界のコーヒー生産量をみると、アラビカ種がおよそ80パーセント、ロブスタ種が20パーセント弱、リベリカ種は1パーセントほどだそうです。
コーヒーの木は樹高9〜12メートルになる常緑広葉樹ですが、コーヒー農園では管理〜採取がしやすいよう3メートルほどの高さに栽培されるのが普通で、白い花が開花してから約9ヶ月、“コーヒーチェリー”と呼ばれる1センチほどの楕円の赤い実が成り、この果実の中のタネがコーヒー豆に加工されます。果実は甘みがあり食べられますが、果肉の量がわずかなので商品として利用されることはないそうです。
果実から取り出された豆は“生豆(きまめ、もしくはなままめ)”と呼ばれ、毎年の10月1日が収穫年度の初日とされます。この生豆を加熱加工(焙煎)することで、皆さんの知っているコーヒー豆となります。

1.コーヒーの起源とは?

日本国内は言うに及ばず、全世界的に多くの人たちに愛飲されているコーヒー。一次産品として取引される量が原油にも次ぐといわれるほど、世界中に流通しているコーヒーですが、その起源はアフリカ・エチオピアにあると考えられています。年代などはっきりしていませんが、その昔、野生種のコーヒーの木になる果実を食用にしたほか、葉を煎じて飲用されていたようです。
コーヒーの誕生には諸説ありますが、その伝説としてよく知られているのが、エチオピアのカルディという牧童にまつわるもの。ある日、赤い実を食べて興奮しているヤギを見つけたカルディが不思議に思い、そのことを修道院の僧侶に話をします。そこでカルディがその実を食べると、なぜだか気分が爽快になり、これに驚いた僧侶たちも赤い実を食べてみると、眠気を感じず元気に修行に励めたとのこと。それ以降、眠気防止やリフレッシュなどを目的として飲用が始まったとか。
なお、エチオピア原産のコーヒーの木というと、コーヒー豆の3大原種と呼ばれているものの一つ“アラビカ種”です。世界に流通するコーヒー豆の7〜8割がアラビカ種のもので、皆さんが知っている「ブラジル」や「コロンビア」「モカ」「マンデリン」といったコーヒー豆はアラビカ種から作られています。

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