金曜ドラマ『リバース』

インタビュー

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深瀬和久役 藤原竜也さん

この作品のお話を聞いたときの感想というと?

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間違いのない、湊かなえさんの原作作品ですし、初めてのスタッフや共演者も多い仕事ということで、まずは皆さんと歩調を合わせていきながら良い作品になればという気持ちでした。
連続ドラマとしてやらせていただくわけですが、演者としてもキャラクターとしても、物語の中に入り込んでリアルタイムで作品と向かい合い、実体験できる面白さが、ミステリー作品にはあると思うので、とても楽しみにしていました。

深瀬という人物を演じて感じることというと?

非常に面白い題材ですし、今まで演じたことのない役なのですごく面白いです。湊かなえさんの原作ということもあり、当然ですが一人ひとりの役柄、人物も細かく描かれていますし、それぞれの登場人物がそれぞれの人生を歩んでいるけれども、物語の軸となる部分で一つに繋がっているところはさすがです。
僕が演じる深瀬という役柄を言うと、過去に経験した“親友の死”がトラウマになっているところがあるも、それにフタをして、学生時代の仲間たちと「墓場まで持っていかなければならない」という負い目を感じながら10年間生きてきたという男。そんな深瀬にも、ある日、素敵な女性との出会いがあり、これから良い方向に向いていくのではという期待を抱いていましたが、10年前にフタをした出来事がまた目の前に現れ、物語が動き出します。
過去と現在を行き来しながら、たくさんのシーンの撮影が続いているので大変ですが、深瀬という人物を追っていくと、人間としても人生としても魅力的なものがあると感じています。

深瀬を演じる上でポイントにしているところとは?

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言ってしまえば、深瀬というキャラクターは監督のものですから、まず僕らは監督の思い描く通りに、台本に書かれていることを演じれば良いと考えています。もちろん、作品によってはいろいろなやり方やアプローチがありますが、まずは的確に台本を読むということでしょうか。
それと、この作品はミステリーということもあり、監督の描き方一つでいろいろな表現、見せ方が可能だと思いますが、このドラマに関わる者の共通認識として、広沢という人物の周りで起きていた出来事が物語の面白さだと思っているので、深瀬と広沢の関わりなど、そこは大切にしたいと考えています。

共演者について思うことというと?

僕よりも少し若い方たちとご一緒するなかで、物語では10年前にリバースするといった深瀬の過去も演じるので、一緒にいてその年齢に見えるかなという不安はありましたが、それぞれの相乗効果というか、とても良いバランスをもって、協力し合いながら演じさせていただいています。
また、僕らの中ではどうにもならないことも多少なりともありますが、そこは監督の撮り方、導きに従っていれば、まず大丈夫だと思います。

原作のある作品に対して大切にしているところというと?

まず、原作がある作品については原作ファンの方たちの想いや、その作品に対しての社会的な印象などがあると思いますが、そこに偏って考えてしまうと前へ進めない部分もあるので、時にはそんなイメージを遮断する作業も必要だと考えます。作品に対して世の中の皆さんが思う共通認識を大切にするかしないか、どちらが良いことなのか分かりませんが、まずは脚本に書かれていることを忠実に再現していき、キャラクターの心情を追っていくようにしています。
また、撮影現場へ入れば、たくさんの共演者がいらっしゃるので、皆さんと一緒に作り上げていくことを優先しています。

雪山で迎えたクランクインの思い出というと?

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夜にもなればマイナス20度という過酷な撮影でしたが、僕ら俳優部は周りのスタッフの皆さんに守られていますので、監督も含めて、僕らよりも全スタッフの方は本当に大変だったと思います。僕らは、監督が想い描いている画を撮るために、必死に頑張らせていただいたという感じです。
でも、そんな過酷な状況で撮影された映像は、本当に良い画が撮れていると思います。とても貴重な経験だったと思いますし、楽しみにしていただけると嬉しいです。

視聴者の方へメッセージをお願いします

原作ファンの方もたくさんいらっしゃいますので、皆さんの期待を裏切らないような作品にしたいと思いますので、ぜひご覧ください。

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