―ドラマが決まったときの感想を教えてください。
本格的なミステリー作品に出演するのが初めてで、事件の謎やテーマである“毒”に迫っていけるのかという不安がありましたが、キャストのメンバーを見て、僕も皆さんと一緒にお仕事が出来るというわくわく感が大きかったですね。原作も読ませていただきましたが、ドラマになったときに登場人物がどう動くのか、音楽はどんな雰囲気なのか、小説とは違った世界観が生まれると思ったのですごく楽しみでした。
―浜田を演じてみていかがですか?
本人はまっとうに自分の信じる道を生きているんですけれど、その選択がちょっと間違ってしまっている男です。誠実だけれど、行動やしぐさがどこかズレているので、見ている人に「何か引っかかるな」と思われるように演じています。
―共演者のみなさんの印象を教えてください。
小泉孝太郎さんはいつもテレビでの活躍を拝見していて、ご一緒したいなと思っていました。今回共演の機会をいただいて、どんな方かとても楽しみにしていたのですが、とてもお話が面白く、独特の雰囲気を持っていらして魅力的な方です。深田恭子さんは、最初にお会いした時が喪服のシーンだったんですけれど、とても素敵に着こなしていらして、また、撮影が進むにつれて話をしていくうちに、本当に優しさ溢れる人だと感じました。南沢奈央さんは、すごくまじめな方で、いつも集中して撮影に臨まれているんですけれど、とてもかわいらしく、芯が強い人だなと思いました。
―これまでの撮影の中で印象に残っていることはありますか?
口元アップのカットを多く撮影していて、その時は深くカットの意味を考えていなかったのですが、本編を見るとすごく印象的なシーンになっていて、「こんな風になるんだ」と驚きました。また、とにかく外のロケは暑かったことも思い出深いです(笑)。
―ご自身で「心に毒を持っている」と思うことはありますか?
自分の中に毒を感じることはありますし、それを行動や言葉にするかしないかの問題で、どんな人も持っているものだと思うんです。人の毒もそれぞれ強さがあって、あまり目立たない、気の弱そうに見える人が実は強い毒を持っていたりすることもあり、普段生活している中で毒は感じますね。
―視聴者の方にメッセージをお願いいたします。
登場人物がそれぞれ毒を持っているので、それがどんな毒なのか楽しみにしていただきたいですね。そして視聴者の皆さんも必ず毒は持っていると思うので、自分の毒を確認しながらドラマをご覧いただけたらと思います。