―ドラマが決まったときの感想を教えてください。
話をいただいた後に原作を読みましたが、最初は『名もなき毒』というタイトルがとてもインパクトがあり、面白そうだなと思いました。
―第1部(1〜5話)と第2部(6〜11話)で作りが変わることについてはいかがですか?
こういった作品に参加させていただくのは初めてですが、2時間ドラマでもないし、かといって1話完結の話でもない。真ん中の6話から新しいストーリーが始まるという、1つの作品で2度楽しめるのはとても斬新です。
―秋山省吾を演じてみていかがですか?
大雑把で荒々しい男ですが、自分の中の秋山像と監督の想像される秋山像をうまく組み合わせながら演じられたらいいなと思いました。この作品に限らずですが、演じる役をイメージを思い描くことによって、だんだんその人間になっていくような感じです。秋山は自分とはあまり似ている部分はないですが、思い描いたことに対して突き進んでいくところは似ているかもしれません。
―共演者のみなさんの印象を教えてください。
小泉孝太郎さんはプライベートでもよく飲みに行ったりする仲で、僕は2部からの出演でしたが、安心して撮影に入れました。秋山は事務所に杉村が来たときにお茶を出すんですけど、普段ならお酒なんですよ(笑)。それを見て「お酒じゃないのが残念ですね」って2人で言っています。従妹の五味淵まゆみ役の中西美帆さんはあまり深く話をする時間は無かったんですけれど、すごく透明感があって、非常にさわやかで純粋な心を持っている素敵な方ですね。
―ご自身で「心に毒を持っている」と思うことはありますか?
僕は毒というものは誰しもが心に持っているものだと思うんです。「毒」という言葉の響きはよくないですけれど、たとえば“こういう風にしてみたい”“あいつに勝ちたい”っていう欲も毒だと思うんですよ。だから、「この毒というのはどういうものなのか?」という部分が気になりますね。飲んだらすぐ死んでしまう毒か?もしくは薬か?「毒」と言う言葉を聞いて、そんな風に思いました。
―視聴者の方にメッセージをお願いいたします。
10話から徐々に事件の全容が見えてきましたが、最終回はその全てが明らかになりますので、最後まで楽しみにしていただけたらと思います。