アジア人初の2勝目へ!
松山英樹Hideki Matsuyama (age32)
グリーンジャケットを纏う姿を、もう一度
松山は昨2022-23年シーズンで米ツアー参戦10シーズンを終えた。この間、日本人初となるマスターズ制覇(2021年)を筆頭にツアー通算8勝。確かな結果を積み重ねてPGAツアーでは押しも押されもしない存在になり、ファンには多くの感動をもたらしてくれた。
ただ、ここ数年は首や肩の故障に苦しめられ、思うようなプレーができなかった。優勝は2022年のソニーオープンが最後で、そのシーズンは途中棄権が3度もあった。しかしそれでも、ポイントランキングでは50 位以内を確保し、シグネチャーイベント(格上げ大会)全8試合の出場権も獲得。自身にとっては歯痒く、かつ不本意な10年目だったかもしれないが、ファンにとっては次への期待がふくらむものだった。
上向きの調子でマスターズに臨む
PGAツアーは今年から再び単年のシーズン制に戻り、松山は第1戦(ザ・セントリー)、第2戦(ソニーオープンinハワイ)と連続で出場。必ずしも満足できる結果ではなかったかもしれないが、まずは無難に滑り出した。年末から年頭にかけ、メディアの取材に対して、「首まわりもかなりよくなってきたので、いい状態でプレーできそうな雰囲気が出てきた」と答えていた通り、確実に回復傾向にあることがわかるし、いい感触をつかんだに違いない。その結果が早速、2月のザ・ジェネシス招待で大逆転優勝という形で表われた。松山はまた、何度も言っていた。「もう一度(メジャーで)勝ちたい」と。それはきっとマスターズのことであろう。松山にとって「次の10年」のスタートとなる今季。グリーンジャケットを纏って両拳を天高く突き上げるあの雄姿をもう一度見せて欲しい。
過去の全記録
- 2011
- 27位タイ*
- 2012
- 54位タイ*
- 2013
- 不参加
- 2014
- 予選落ち
- 2015
- 5位
- 2016
- 7位タイ
- 2017
- 11位タイ
- 2018
- 19位
- 2019
- 32位タイ
- 2020
- 13位タイ
- 2021
- 優勝
- 2022
- 14位タイ
- 2023
- 16位タイ
*アマチュア