2018年8月　はまじのアレコレ

今日紹介するのは、医師で、作家でもある鎌田實先生の新しく出た本。
『曇り、ときどき輝く』っていう本なんですけど、
先生ご自身が、震災や災害の中で「頑張っている人たち」のところに足を運んで、
その人たちがどうやって生きているのか、どうやって絶望から這い上がったのか、
どうやって光を見つけて輝き出したのか…ということを取材して、
印象的だった24つのエピソードを紹介しているエッセイです。

きっかけは、私のラジオ番組に先生に出ていただいて。
読み始めたら夢中になっちゃった。

先生はイラクとか、世界中もしょっちゅう行かれてるんだけど、
とにかくどんな場でも垣根なく人の懐に飛び込んで、
物理的に助けるだけじゃなくて、その人が生き生きすることを手助けしてるの。
それって世界中どこでも共通なんだけど、
「あ、私、今 人の役にたった」って思った瞬間に顔色がパッと変わるんですって。

ボランティアの被災地でも「この水をあそこに運んでください」って
ちょっとした係りのお仕事をお願いすると、
突然パッと顔色が変わってどんどん働くんですって。
人って自分の存在の意味とか、そういうものを求めていると思うんだけど
ああ、何か役に立てるって思うことが生きがいというか、生きることにつながるって。

それでね。本の最後に出てくる「世界一売れない本屋さん」って
先生が言ってる本屋さんがあってね。
作家の柳美里さんが福島の原発から16kmぐらいしか離れてないところに本屋さんを
作ったんだけど、高校生とかが部活から帰るときに、町が暗いのは忍びないって、
ちょっと明かりがあると安心する子供たちがいるからって始めたステキなお店なの。
そこではしょっちゅうイベントもやってて、そしたら鎌田先生が
「浜島さん、今度そこで朗読会やってよ」っておっしゃって、
「いいんですか？私なんかで？！」
「ぜひやって！僕もいくから。やろやろ」っていう話になって。
ちょっとこれから楽しみなの。素晴らしい縁を神様ありがとうっていう感じです。
もし実現したらまたここでお伝えしますね。