R & D

未来技術設計部

番組やイベント、ビジネスに、技術の力で新風を巻き起こす!それが未来技術設計部です。
2019年に新設された部署で、現在は10〜15名程度のメンバーで構成されています。
2023年3月にはTBS初のイノベーションスペース「Tech Design X(クロス)」をデザインセンターチームやTBSグループ各社とタッグを組み、オープンさせました。番組にかかわるもの、これから取り入れてみたいものなど、さまざまな新規技術をトライ&エラーしながら研究・開発し、毎日生き生きと仕事をしています。

  • (写真)

  • (写真)

  • (写真)

TBS局舎にほど近いヘキサゴンビルに
オープンさせた
TBSのテック&デザインの
イノベーションスペース ”Tech Design X” で
他部署やグループ各社、外部の会社とも
コラボレーションしながら活動中

  • (写真)

  • (写真)

  • (写真)

日々研究、開発、お披露目、実践!

【最近の未来技術設計部での研究中・開発中のシステムやイベント実施例】
・「令和世代が爆オシ!昭和平成スター列伝」での直感的なモニターシステム開発
・遠く離れた中継先のカメラやスイッチャー、CGなどをクラウド上で制御する「遅延レスなリモートプロダクション」
・Tech Design Xを舞台に行う学生向け空間演出ハッカソン、「Tech Design Camp」の実施
・複数のカメラ映像から3Dデジタルデータを生成する「ボリュメトリックキャプチャ」
・オリンピックや世界陸上などの番組で用いられたバーチャル合成技術「XRステージ」
・TBS独自のリモート出演システム「TBS BELL」  etc…….

【豆知識:新規開発の有志集団 Tech Design Lab】
TBSテレビ未来技術設計部&デザインセンター、TBSアクト未来技術推進部やTBSグロウディア・TBSスパークルのメンバーで構成される有志グループで、新規技術の開発や情報交換を日々行っています。ここからいくつもの新規プロジェクトが自発的に作られ、番組の演出やビジネスに貢献しています。

メディアソリューション部

取材先やロケ先、スタジオ等で撮影・収録した映像素材は編集作業を経て、OAのための完パケを制作します。現在の運用では映像素材は映像ファイルとなっており、それら大量にある映像ファイルを扱う収録・素材管理・編集・送出や素材伝送のための設備をファイルベースやファイルベースシステムと呼んでいます。その中身は映像技術、IT技術、ネットワーク技術の固まりです。メディアソリューション部はそういった設備の開発・運用やそれらの設備を活用したワークフロー等を設計するファイルベースのプロフェッショナル集団です。

  • (写真)

現在のメディアソリューション部の大きな目標は、次世代のファイルベースシステムの開発です。キャッチフレーズは、

つでも (時間にとらわれず、待ち時間なども発生せず)

  こでも (局内や場所にとらわれず)

   げん無限の ”コンテンツ” を創れる (制約のない編集設備を提供する)

縦読みすると「挑む」。
現時点では夢のようなシステムですが、新技術を積極的に取り入れながら、報道、スポーツ、情報番組、バラエティ、ドラマ…ジャンルを超えた運用を支える次世代システムの研究開発を部署一丸で行っています。

こんな開発をしています〜千里眼〜

これまでTBS社内でしか閲覧(プレビュー)できなかった、ファイルベースシステムの映像を社外からでもセキュアにWebブラウザでストリーミング視聴できる「千里眼」というシステムをクラウド上に開発しました。

  • (写真)

【受賞歴】
映像情報メディア学会2020年度技術振興賞 進歩開発賞(現場運用部門)

データサイエンス

メディア業界では、放送や配信における映像や視聴率、視聴ログに関するデータを活用し、視聴者により良いコンテンツを提供しテレビ局の価値を高めるデータドリブンな活動が重要となっています。

総合マーケティングラボでは、ビッグデータの統計解析、画像認識や自然言語処理などのAI技術、プログラミング技術をベースにした「データサイエンス」を用いて、データの可視化・分析を行うことにより、特に放送分野や配信分野の課題解決・業務改善に取り組んでいます。

放送分野では、TBSの番組コンテンツをAIが解析し、テロップの色や位置、出演者の構図(ワンショット・ツーショット・バストショットなど)の全体的な傾向を分析することで、番組のイメージを可視化するシステムを研究・開発しています。

また、今後話題化する兆候・テーマを事前に発見し、生活者の欲求にこたえるコンテンツを創るため、SNSデータのテキスト分析の研究も行っています。

配信分野ではTBSのプラットフォームである「TBS FREE」において、統計的な視聴傾向を分析し関連コンテンツをレコメンドするアルゴリズム開発を行っています。

今後もTBSグループにおけるデータドリブンな活動のため、最新技術を積極的に学び、分析力の強化を推進していきます。