TBSは、メディアグループからコンテンツグループへと進化するため、
中長期計画として「VISION2030」を掲げています。
その中核を担うのが、EDGE戦略。
EDGEとは「Expand」「Digital」「Global」「Experience」の頭文字を取ったもの。コンテンツ価値最大化のため、「デジタル分野」 「海外市場」 「エクスペリエンス(ライブ&ライフスタイルなど体験するリアル事業)」に重点を置いたビジネス展開をしています。
TBSでは、これら成長領域に不可欠な方々のキャリア採用に注力しており、実際にキャリア入社した社員が活躍する場がどんどん増えています。
今回は、採用を担当した取締役の中谷弥生さん、そしてキャリア入社社員でメディアビジネス局グローバルビジネス部の西橋文規さん、DXビジネス局DX営業部の榎智和さんに話を伺いました。
フラットでチームプレーを大事にする雰囲気に驚いた
−TBSに入社したきっかけと、入社後感じたことを教えてください
榎:コロナ禍でエンタメの力を再確認したことが大きいです。
私は、デジタルマーケティングを中心にキャリアを重ね、前職は外資系プラットフォーマー企業にいました。デジタルマーケは、ニーズに深く訴えかける有用な手法な反面、閉ざされた狭い世界でもあります。一方でテレビは、多くの人を勇気づけたり、楽しませるなど、広い影響力を持っている。この二つの力を融合させることは、非常に可能性があるし、自分も貢献できるのではないかと思いました。
中谷:実際入社して感じたことはありますか?
榎:体育会系で上下関係が激しいイメージを持っていましたが、DX局は4割がキャリア入社なこともあり、フラットな雰囲気に驚きました。それぞれを分野のプロとして、尊敬し合あっているのも印象的です。外資系企業は「自分が生き残るためにどうしたらよいか」を常に考えなければいけません。一方でTBSはチームプレーに集中することができるので、働きやすいですね。
西橋:私は「世界をエンターテインする」という大きな目標を持っていますが、それを実現するにあたって、TBSに可能性を感じたからです。
私はずっと国際エンタメ畑でした。世界最高峰のエンタメを扱いたいと、前職はアメリカの映画テレビ会社の日本支社にいたんです。グローバル企業の力強さを実感できた一方で、これは外資企業ならではだと思うのですが、日本支社にいるとどうしても裁量は少なく、歯がゆさを感じることもありました。
そんなとき、TBSの「VISION2030」に繋がる大きな改革の動きを知って、日本のコンテンツを世界に届けたいと思い、入社しました。
中谷:自社でコンテンツを持つTBSであれば、社内で決定すればすぐ動けますもんね。GAFA出身のメンバーも、「裁量権や仕事の幅の広さに驚いた」と言っていて、こっちも驚きました(笑)。西橋さんは、入社してどうですか?
西橋:外から見ていた頃、TBSは「SASUKE」などのコンテンツを筆頭に、早くから海外に挑み、結果を残しているなと思っていました。とはいえ、入社して予想以上の攻めの姿勢に驚きました。これまでの成功に甘んじず、変化に対して本気なんだなと感じています。
- 中谷 弥生(なかたに やよい)
- 1992年TBS入社。情報番組ディレクターや、報道局政治部の記者を担当。
その後、メディアビジネス局や、編成局編成部、営業局営業推進センター長、メディアビジネス局長(海外やCS・映画アニメ)、DXビジネス局長(配信事業やSNSデジタル事業等)を経て、2022年TBSテレビ取締役に就任。
クリエイターと近い距離で仕事する面白さ
−現在携わっている仕事内容について教えてください。
榎:配信や広告と連動した新しいドラマ作りを行っています。制作や営業など、他部署と社内を横断してのプロジェクトで、関わる人もとても多いです。全員、良いコンテンツを作るという共通の思いがあるので、部署の垣根なく協力しあっています。各部署のプロフェッショナルな一面が見られてとても楽しいし、自分もやりたいことがさらに増えてきました。
中谷:最近では、30代半ばの配信部門のキャリア入社社員が、制作に異動して、活躍するなど、一昔前では考えられなかったキャリアを歩む人もいます。本人のやる気次第でいろんなチャンスがあるよね。
榎:それは感じます。アイデアを提案したら、なんとか実現しようと力を貸してくれる人が多い。チャンスを形にして、成果で貢献したいなと思いますね。
西橋:私は、韓国の総合エンターテイメント企業CJ ENMとのパートナーシップを担当しました。ドラマはTBSの大きな強み。社内の優秀なクリエイター陣の活躍の場が世界に広がるのは素晴らしいことです。クリエイター同士が、言葉や文化を超えて、作品を通じて理解し合っている姿に感動を覚えました。
中谷:TBSのドラマは海外でも支持をいただいています。スタジオドラゴンの社長が「逃げ恥」の新春スペシャル見たよと声かけてくれましたからね。他にも「半沢直樹」なども人気です。高いクオリティを誇る一方で、世界に学ぶべきところがある。優れた制作力で新たな魅力を広げて行きたいですね。
世界で勝てるコンテンツ制作に挑戦
西橋:今後は「SASUKE」に代表されるようなコンテンツのフォーマット輸出を進めていきます。一見日本発に見えないような世界的なヒットコンテンツが生まれたら嬉しいですね。
中谷:世界向けのプロジェクトは複数走っていますね。世界的ヒット番組「ザ・マスクド・シンガー」のアメリカ版の制作会社と共同開発した「LOVE by A.I.」という恋愛リアリティ番組や、 AmazonPrimeでの「風雲!たけし城」のリメイクなど、予め世界を見据えた作品の制作も進んでいますね。
西橋:テレビ放送メディアを持ち、尚且つ自社スタジオでコンテンツ制作もできる日本のテレビ局の体制は、実は世界的に見ると珍しいんです。優れたクリエイターもコンテンツも兼ね備えているTBSは、宝の山に見えるし、可能性しかない。世界を攻める上で、とても面白いタイミングで入社できたと思っています。
中谷:メディアグループからコンテンツグループに進化するために、自社だけではできないことがたくさんあります。他社と組んだり、子会社を作るなど、柔軟に動いていきますし、知見があるメンバーにどんどん任せてスピードを高めたいと思っています。
- 榎 智和(えのき ともかず)
- 総合電機メーカー、広告代理店を経て2018年より外資系プラットフォーマーに中途入社。広告を含めた主にマネタイズを行う部署に所属。
2022年3月、TBSテレビに転職。DXビジネス局DX営業部に所属。
テレビってすごいのに、自信を失っている!?
−キャリア入社だからこそ感じたTBSの社風を教えてください
榎:学ぼうとする姿勢を皆が持っているなと思います。入社間もない私にも、デジタルのことに関して「教えて」と積極的に質問してくれたことに驚きました。だからキャリア入社と新卒入社のメンバーや、制作と他部署といった、分断が起きていないんだろうなと思います。
不思議なのは、テレビってすごいのに、テレビに自信を失ってるところですね。
中谷:それはあるよね。
でも私は、コンテンツの持つ力は今も昔も全く変わっていないと思うんです。
昨年TBSで放送したドラマ「最愛」が、その時点での配信再生数の記録を塗り替え、デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21の大賞を受賞したように、クリエイターと、コンテンツの力は変わらず素晴らしい。視聴者に届ける方法が、テレビ放映以外にも多様化しているだけなんです。コンテンツを届ける手段をデジタルの力で増やしたり、届ける先を世界に広げるべきだし、そこをDXビジネス局で牽引してもらいたいですね。
充実の研修制度や、知見を活かし合う豊富な勉強会
西橋:学ぶ姿勢でいうと、研修制度が充実していることにも驚きました。「クリティカルシンキング」「マネジメント」「財務」といった、ビジネススキル。Jリーグのチェアマンによるスポーツビジネスの講座、Google社員によるYouTube活用講座など、外部講師の講座もあります。職位ごとに必須科目もあり本格的なんです。歳を重ねると自ら学ぶ機会は減るので、良い仕組みだなと思います。
榎:週一回のDX局内での勉強会も、勉強になりますよね。「生配信の仕組み」や「海外エンタメの分析」など、知識が増えるだけではなく、誰がどの分野のプロなのかわかり、仕事が進めやすくなります。前職はフルリモートで、同僚のことや同僚の持つ知識を知る機会がほぼなかった。テレビは大勢の人で成り立っていることもあり、TBSはチーム力が高いなと思います。
中谷:新たな知見は積極的に取り入れたいですからね。デジタルの領域は若手が牽引して欲しいと思っていて、外部イベントへの登壇など社外活動をしている人もいます。外で得た知見や人の繋がりは、TBSの業務にも必ず生きるはず。社内外を動き回って欲しいですね。
西橋:私は社外で、テレビの番組フォーマットを知的財産として法的に保護する役割を担う、国際業界団体FRAPAで日本人唯一の理事を務めています。責任ある活動にやりがいを感じますし、得られた知見は社内に伝え、チームの資産にしていこうと思っています。
- 西橋 文規(にしばし ふみのり)
- 日本のテレビ局の関連会社や、アメリカの映画テレビ会社の日本支社にて、エンターテインメントコンテンツの輸出入や国際共同制作に従事。
2020年3月、TBSテレビに転職。メディアビジネス局グローバルビジネス部に所属。
新しいことを仕掛ける最高のタイミング
−今後どんな人に入社して欲しいですか?
西橋:TBSでは、取り扱うことの幅が大きいので、一見畑違いだと思っても活躍できるフィールドがたくさんあります。例えば、海外の会社をM&Aした経験がある人や、ベンチャーキャピタル、スタートアップ出身の人なども、スキルと経験を活かせると思います。
新しいことを仕掛けたい人にとって、またとないタイミングです。世界をエンターテインしていきたいですね。
榎:強烈な強みのある、尖ってる人が自分を活かせる環境だと思います。
中谷:やれることや、やりたいことに満ち溢れた環境ですから、チャレンジ精神がある方は大歓迎です。あとは、コンテンツが好きであって欲しいですね。TBSの作品に限らず、何かに心を動かされた経験があればぜひ教えて欲しい。
私はこれまで、情報番組や記者、編成等、TBS内のさまざまな部署に所属してきましたが、どこにいても毎日が文化祭のような会社です。外部の知見や力を活かして、TBSをさらに盛り上げていきたいと思いますので、共に挑戦し続けましょう。