現場レポート

14  第3話、放送終了しました!!

本日は第3話の放送でしたが、いかがだったでしょうか?
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牢屋敷には、「牢内役人制度」というものが存在していて…!?

【『牢名主』とは…!?】
宇梶剛士さん演じる凶悪な『牢名主』の絶叫で幕を開けた第3話でしたが、ここで「牢名主」について、もう少しだけ補足をさせていただきたいと思います。
山田先生によると、当時の牢屋敷では「牢内役人制度」というものを取り入れていて、牢内にいる囚人たちに“自治組織”を作らせ、自分たちに関することを自らの責任において処理するようにさせていたのだそうです。というのも、牢内は“悪人の集まり”なので、幕府の役人たちはうっかり中へ入ってしまうと、羽交い絞めにあったり人質にとられかねないため、絶対に中へは立ち入らなかったのだとか。しかし、格子越しにあれこれ指示を出しても埒のあかない問題も多いため、彼ら自身に自治をさせるというシステムが出来上がったのだそうです。そして、その牢内役人のリーダーともいえるのが、宇梶さんの演じていた「牢名主」なんですね(^^)

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こちらが宇梶さん演じる『牢名主』。宇梶さん、スタジオの休憩時間には、パンチのきいた”辛くて酸っぱい”ポテトスナックをポリポリ頬張っていらっしゃるのを見かけました(笑)

具体的に、どんな人物が「牢名主」に選ばれていたのかというと…!?
「揉め事が起きてもそれを治めることができるぐらい、とりわけ怖い人物よね。それに、過去に何度もこの牢屋に入ったことがあって、前科が何犯もあるような人。牢屋敷のことならなんでも知ってるベテラン!みたいな人物が牢名主を務めたんじゃないかしら(山田先生談)」。

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「敷いてある畳の数」で、その人の”偉さ”を視覚的に表現しているのだとか

“我が物顔”で囚人たちを取り締まっていた牢名主ですが、とはいっても“一生ずっと牢名主”という人はいないのだそうです。牢の中では一番の権力を持つ『牢名主』とはいえ、言ってみれば彼らも奉行所からの判決を待って拘束されている身。よって、刑が決まれば牢から出され、その際にはまた新たな『牢名主』が選出されるのだとか。
ちなみに、劇中でも仁先生のナレーションで説明が入りましたが、敷いてある畳の枚数は、その囚人の権力を示しているのだそうです。「お殿様が一段高いところへ座っているのと一緒よ。本当はひとり一枚ずつ敷き詰めてあるんだけれど、それを取り上げて権力の象徴にすることで、新入りに「オレのほうが偉いんだぞ」って視覚的に理解させるの」。

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精神的にずいぶん堪えていた様子の仁先生

たった1枚の畳に4人もの成人が密着して座り、足を伸ばすこともできず、横になって眠ることもできず…。見ているだけでもストレスが溜まってきそうな牢内の環境でしたが、あれも一種の拷問であるのだとか。「あそこに入れられただけで、普通の人なら変な拷問をしなくても、精神的に参っちゃうわよ。それでも吐かない強情なヤツだけが、拷問にかけられるの。でもそうなると、ほとんどみんな白状しちゃうのよ(笑)」とは山田先生談。「ただ、昔の裁判というのは、証拠というよりはほとんど自白主義なのよ。自白をすることがすべて。だから、自白させるために拷問するの。仁先生も、自白しないという理由で、拷問されてしまったのね」。

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3月7日の栃木県日光市は、こんなお天気でした

【仁、拷問される】
3月7日(月)の肌寒い朝、口もとにひげを生やした大沢さんが現れたのは、とあるロケセットの中。この日は、仁先生が「石抱き」と「釣責め」の刑を執行されるシーンが収録されていました。

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こちらが「石抱き」のシーンです

「石抱き」とは、角形の木を五本並べた上に正座させ、膝の上に重石を積み上げる拷問のことで、石の重みで足の肉が台座に食い込み、足が折れてしまうこともままあるほど、尋常でない痛みを伴う非情な刑罰なのだそうです。石の重量はひとつ50キロという設定だったので、仁先生はそれを3つも膝の上に乗っけられ、総重量なんと150キロもの重みに耐えた計算となります。

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石ひとつの重さは、「50キロ」という設定です

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実はこのシーンの撮影中、雨がザーザーと降っていました。現場を濡らさないよう、スタッフたちが必死でビニールシートを押さえ、雨をガードしながら撮影を進めていたのです

ですが、いくらリアルを追求するとはいえども、大沢さんを怪我させてしまうわけにはいきません。もちろん、撮影につかわれていた石はニセモノ。そこそこの重量はありましたが、発泡スチロール製のものだったので、どうかみなさんご安心を(^^)

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「釣責め」のシーンにも、果敢に挑む大沢さん

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しかし、「釣責め」のシーンでは大沢さん、本当に宙へ釣られていらっしゃいました。もちろんこちらもきちんとプロが監修の上でのことですが、どうやら辛そうに見えて“あまり痛くない釣り方”というのがあるらしいです。
ちなみに、「釣責め」というのは肩が脱臼し、死ぬ可能性も多分にあるために、執行する際には「老中の許可が必要」なのだそうですよ!

この日は、みぞれ混じりの雨が降るなど昼間からかなり冷え込み、現場では温かい甘酒が振る舞われていました。

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甘酒を飲むと、身体が温まりますよね!