現代地図でみる「JIN -仁-」の名所

『吉原』(現・東京都台東区千束四丁目、および三丁目の一部)

(写真)『吉原』とは、江戸時代に江戸郊外に作られた「遊廓」、およびその「地域」のこと。日本には、江戸のみならず大規模な遊郭が存在していたが、中でも吉原遊郭は最大級の規模を誇っており、全盛期には数千人の遊女がいたという。
遊女たちの中でも、特に“位の高い者”たちが「花魁(おいらん)」と呼ばれ、人々から羨望の眼差しを浴びていた。花魁には教養が必須とされ、候補女性たちは幼少の頃から「禿(かむろ)」として、古典や書道、茶道、和歌、箏、三味線、囲碁などの教養、芸事を徹底的に仕込まれていたという。また、遊女たちの中には地方出身者も多く、訛りを隠すために「〜でありんす」といった“廓詞(くるわことば)”が使われていたようだ。

→名所一覧へ戻る