現代地図でみる「JIN -仁-」の名所

『西洋医学所』(現・東京都台東区台東1丁目30番 付近)

(写真)『西洋医学所』とは、長崎でシーボルトを師としてオランダ語・西洋医学を学んだ幕末の蘭方医・伊東玄朴らが設けた「種痘所」が母体となって成立した幕府の医学機関。その際、「西洋医学所」と改称された。初代頭取は大槻俊斎、2代目は緒方洪庵、3代目は松本良順である。2年後には「医学所」とさらに名を変え、西洋医学だけでなく語学教育にもますます力を入れるようになり、これが後の東大医学部の前身となった。意外にも、現在“電気街”として賑わう秋葉原にほど近い場所に位置しており、またライバル関係である本道(漢方)『医学館』も、奇遇にも、この場所から歩いて5分程度の距離に存在していたという。

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