放送内容
番組ナビゲーターの鈴木亮平が現地を取材する特別編。2週にわたって放送する前編のテーマは「東ローマ帝国」の痕跡を探すこと。かつてイスタンブールはコンスタンティノープルと呼ばれ、4世紀から約1000年間、東ローマ帝国の都だった。東ローマ帝国は、古代ローマの文明を引き継いだキリスト教国家。今ではイスラム教の国というイメージが強いトルコで、イスタンブールに残されたキリスト教時代の痕跡を巡る。
古代ローマの痕跡
イスタンブールの地底には、宮殿のような空間が広がっている。そこは水不足を解消するため、6世紀に造られた貯水槽だった。遠く離れた水源から水を運ぶために、古代ローマから引き継いだ技術で水道橋も建造された。
2つの文化が交わる都
15世紀、東ローマ帝国はイスラム教の帝国「オスマン」に滅ぼされた。そのためイスタンブールには、2つの異文化が交差し生まれた独特の世界が広がっている。その象徴がキリスト教の大聖堂として建造され、後にモスクに改修されたハギア・ソフィアである。
ビザンツ美術の傑作
東ローマ帝国の別名はビザンツ帝国。東ローマ帝国時代に修道院の聖堂として建造された建物にビザンツ美術の傑作が残されていた。壁や天井を彩るのは、細かく砕いた大理石や色ガラスで描かれたモザイク画。細密な壁画の数々は、ビザンツ帝国の繁栄の証だった。