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20231015日放送

クイーンズランドの湿潤熱帯地域 〜 恐竜時代から続く 世界最古の森

放送内容

クイーンズランド州にある世界最古の森のひとつ。海岸沿いに南北450キロに渡って広がる森は恐竜がいた太古の時代から変わらぬ姿をとどめている。かつてゴンドワナという巨大な大陸の一部だったオーストラリア大陸が、やがて分裂し原始の生態系を残したまま現在の形に。その後乾燥化が進んだ大陸の中で、大量の雨が年間を通して降ったことで、この森は太古と同じ環境を維持でき、多くの固有種や古代の動植物が生き残った。

木を登るカンガルー

クイーンズランドの森の固有種、カオグロキノボリカンガルー。長い尻尾は樹上でバランスを取るのに適していて、鋭いカギのような爪を進化させることで、安全な木の上で暮らすことに成功した。しかしまだ進化の途中で、お尻からしか降りることができない。

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奇妙なダンスを踊る鳥

この森の固有種「コウロコフウチョウ」は繁殖の時期になるとオスは模様が全く違うメスに対して求愛活動が始まる。まず扇のように羽を大きく広げてメスの注意をひき、羽を左右に振って猛烈アピール。その姿はまるで応援団や変身ヒーローのようです。

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森を守る鳥

「オーストラリアツカツクリ」は掘った土と落ち葉を積み上げて作った盛土状の巣の中に卵を産む。落ち葉が発酵する時の熱で卵を温めるためだ。常に土を掘り返して歩き回るため、森の土をフカフカの状態にして保水能力を保つ役割を担っている。

写真:放送内容

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