放送内容
スペインの中央部、標高1000mあたりになだらかな丘陵地帯が続く。セゴビアの町はそんな丘の上に築かれた要塞都市だ。町には2つの絶景がある。1つは、西暦2世紀後ごろにローマ帝国が築いた巨大な水道橋だ。町の中に聳えるような姿は圧巻だ。もう1つの絶景が中世の城アルカサル。スペインで最も美しい城と言われ、映画「白雪姫」に登場する城のモデルともなった。セゴビアには古代から中世に及ぶ歴史が詰まっている。
全長728m 巨大水道橋
古代ローマ人が築いた水道橋。漆喰などを使わず石を積んだだけだが、1800年以上もの間、ほぼそのままの姿で残っている。高さは最も高いところで28m。全長728mの水道橋建築の秘密を探る。
スペインで最も美しい城
古城アルカサルは、旧市街の外れの孤立した丘の上に築かれている。優美にして鉄壁のお城。実は水道橋の水をここに送るため、新たな水路が建設されていた。町の地下にある、その証とは?
船の形をした町
丘の上に築かれたセゴビアの旧市街は、その形から船に例えられている。船のへさきは、女王の暮らす城アルカサル。船のマストにあたる場所には聳え立つような大聖堂だ。セゴビアはかつてカトリックの一大中心地だった。