放送内容
メキシコの標高2000mを超える高原にある古代都市テオティワカン。最盛期には10万人が暮らしたという大都市だ。紀元前1世紀から始まり6世紀まで栄えた。その後都市は放棄され、のちの人々がここを発見し「神々が集う場所」という意味のテオティワカンと名付けた。100年以上前から発掘も盛んに行われてきたが、これだけの大都市にもかかわらず「王の墓」が見つかっていない。しかし近年、王に迫る証拠が続けて発見されている。
アメリカ大陸最大!古代の計画都市
巨大なピラミッドが2つあるテオティワカンはアメリカ大陸最大級の都市。調査によると緻密な計算によって造られたことが分かってきた。
王の墓か?謎の神殿
都市の南に、壁じゅうに奇妙な顔の彫刻がある神殿がそびえている。その地下から137体もの生贄の遺体が見つかった。また近年、長さ103mもの地下トンネルが発見された。
発見!マヤとの交易
地下トンネルからなんと13万点もの出土品があった。その中に白く大きな貝がいくつも。表面には絵が彫られていた。それはなんと1000kmも離れたマヤの物だった。
古代の国際都市
さらに2016年、日本人考古学者の杉山三郎さんが発掘したのが、色鮮やかな「壁画」である。特徴は明らかにマヤの絵柄。それは国と国との交流があった証しだった。