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20211114日放送

エオリエ諸島 〜 地中海の火山島 マグマが生んだ純白の谷

放送内容

地中海に浮かぶエオリエ諸島は、火山の噴火によってできた7つの島からなる。青く澄んだ海に囲まれた美しい島々は、今も激しく火山活動を続けている。そこは、火山の噴火を間近で見ることができる、世界でも珍しい島。他にも、マグマが生んだ純白の谷や、海底の噴火口、火山ガスを噴き出す巨大な火口を持つ島がある。ごく限られた場所で様々な火山活動が見られる島々は、世界中の火山学者が注目している。

2000年噴火し続ける火山

エオリエ諸島で最も活発な火山があるストロンボリ島は、2000年も噴火を続けている。毎日数十分おきに噴火し、粘り気が少ないマグマを噴水のように噴き出している。その昔、ストロンボリの噴火は航海の目印とされ「地中海の灯台」と呼ばれていた。

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絶景 純白の谷

エオリエ諸島最大のリパリ島に、純白の岩でできた山がある。白い岩は、火山岩の一種“軽石”。軽石は、マグマが急激に膨張しながら冷えることで生まれたものだった。その純白の山に、侵食でできた絶景の谷が広がっていた。

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海底の噴火口

エオリエ諸島の沖合に、海底噴火でできた火口の跡がある。その一帯では、マグマが地下水を沸騰させ、ガス混じりの熱水が噴き上がっている。こうした海底火山の活動で、海の底から盛り上がった3000m級の山脈の頂が、エオリエ諸島の7つの島となっていた。

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火山の語源となった島

直径約500mの巨大な火口を持つブルカーノ島。ブルカーノのマグマは粘り気が強く、爆発的な噴火を起こすのが特徴だ。“ブルカーノ”とは“火山”という意味。この島が火山の語源となった。地下の浅い場所にマグマがあるため、今も火山ガスが立ち上っている。

写真:放送内容

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